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story4《潜入》

■ 西北の街[ヴェンツス·コニウンゲーレ·ポープルス]。その街の賑やかな大通りを普段よりも一段と沸かせる一人の男がいた。その男は自身の愛馬に跨がり、大通りを悠然と闊歩していた。そしてその男の側近らしき老人が、男の業績を語り始めた。


「このお方こそは、別名"ごみ溜め"とも呼ばれる地[バストュムトゥベーア]にて未知の機械獣を討伐し、民の安寧を守り抜いた我らが[ミヌス·ノビリス一等騎士団]が長。インペロ·ホーミネス様である。本日は貴重な休暇を割いてこの街にお越しになられた。民共存分にもてなせ‼」


民衆はその言葉に合わせて一層盛り上がりを見せた。しかしそんな中不信感を訴える視線が大通りに面した宿屋の一室から注がれていた。その視線の主は、故郷から飛び出してきたストーリーテラーの女性_シャドラ。民衆の目には憧れの存在として映ったインペロだったが、彼女の目には違った風に映った。

 服装は貴族さながらの豪華さのものの、顎や腹には脂肪がたまっているのが見てとれ、女性に手を振られると顔を緩ませ、膨らんだ下唇と白い歯が全面に出てくる。その上脂汗を頬に滴らせているその男は、とても残念な男としてシャドラの目に映った。


「あの人が一等騎士団の騎士団長?とてもそんな風には見えないのだけど。それに未知の機械獣を倒したって言ってるけど、本当の話なの?到底信用出来ないのよね。ガンマはどう思う?」


シャドラがそう言って後ろを振り返ると、そこには一人の青年が椅子に座っていた。彼は過去の[大戦]で七人の英傑と称えられたヒューマノイドの内の一体_ガンマノイド。彼は椅子から立ち上がってシャドラの覗いていた窓を覗くと、


「その機械獣が何なのかは分からないが、当機の見立てでは彼は戦闘に関しては全く役に立たないと思う。それよりも話が途切れたが、今後について話そう。」


と言った。そして椅子に座り直し語り出そうとするとシャドラが遮った。


「それなんだけどー、私良いこと思い付いちゃったんだー。折角サールスの政府関係の偉い人が来たんだし、ちょっと探りを入れてみるのはどうかな?観光客として近付けば怪しまれないだろうし、いざとなったらガンマもいるし!」


「いや、それは軽率すぎる。いくらあのようにダメそうな男であっても、なにも知らない状態で乗り込むのは危険...」


そう言いつつガンマが顔を上げると、そこにはシャドラの姿は既に無かった。



■ 「えーっとたしかこっちの方に向かってた気が...」


シャドラはガンマの制止を聞くそぶりもなく宿屋から駆け出してきた。気が付くと既に凱旋は終わっており、シャドラはインペロを見失っていた。そこで何となく街を歩いていると、側近と街を散策していたインペロの視界に入った。すると彼は、


「おい。あそこの女中々に良い顔立ちをしておるではないか。あれは我が美女コレクションに加えるべき女だ。誰かあの者を我が部屋につれて参れ。」


と側近に小声で伝えると、側近の内の老人がシャドラに話しかけにいった。


「どうもごきげんよう。ホーミネス騎士団長の側近が一人、シュラアと申します。単刀直入に申しますと、ホーミネス騎士団長があなたを気に入られたようなので、部屋まで連れて来るようにとのことです。よろしいですか?」


そう言われるとシャドラは一瞬驚いた顔をして、そのあと笑顔で、


「はい。喜んでお受けします。」


と言いつつ心の中でほくそ笑んでいた。


(フフフ...こっちから取り入るつもりが向こうから来るなんてね。私ってついてるわね♪さーて潜入調査開始といきますか!)


そしてシュラアに連れられ、立方体の数件建物を挟んだところにある豪華な宿屋に辿り着いた。


ーその頃ー


「すまないが、当機は急いでいるのだが。」


ガンマはそう言いながら街中の女性に囲まれていた。


なんか今回は慌てて書いた感じがあるので少し短めになっているかもです。

とりあえずまた頑張りまーすw

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