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魔術文明の秩序者  作者: はすうさぎ
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始まり

東京。かつては新宿と言われていたエリアにそれはある。大きなビル群、といってもその殆どが廃ビルとなってしまっているが…その一角に俺達の事務所だ。

「おっ、もうお帰りかい。随分と早い帰還だこと」

この無精髭を生やしタバコを吸ってるオッサンが社長の荒谷 透(あらやとおる)。まだ30後半だが既にくたびれた顔をしている。

「まぁ、帰ってきて早々に悪いんだけど…御二方、今回の仕事の報告をよろしくぅ」

…いつも気の抜けたコーラみてぇな態度でイライラする。

「ちょっと、あんまりイライラしないでよね〜」

またこいつは……。この俺の腰あたりぐらいまでしかないチビが一応相棒の皇樹鮮花(すめらぎあざか)。こう見えて既に20を超えてるらしい。不思議でたまらない。帰ってきて早々二人はこんな調子だ。全く、人の気も知らないで。机の上に今回の結果をまとめた資料を投げ置く。

「別にイライラなんてしてねぇんだよ…ったく。んじゃ報告すっぞ」

結局俺が全部やるんじゃねぇかクソが……。いつもそうだ、鮮花はあんまり自体を把握していないし荒谷は荒谷でやる気を一切感じない。結果的に俺がやらざるを得なくなってしまう。毎度毎度こんな感じだから嫌になってしまう。

「今回の敵はランクでいったらまぁEくらいだな。そこまで苦戦もしなかったし特に報告するような特異もなかった、ただ恐らくこいつも例の集団の一人だと思う」

と、一通りの説明を済ませる。

ここで簡単に俺達の仕事の説明をさせてもらう。魔法犯罪者、ここでは「ディスター」と呼ばれているやつらを捕獲、及び討伐を目的に作られた言わば民間軍事会社みたいなものだ。

2087年に「文明崩壊」と呼ばれたある日を境に機械文明は完全に消滅し徐々に魔法文明が発達していったてわけだ。その過程でそれを悪用するものが増え、またキメラと呼ばれる極悪生物なども蔓延るようになっていった。それを含めた全部を取り締まってるってのが俺ら「オーディナー」と呼ばれる魔道狩りだ。


「そうかぁ、やっぱ裏じゃあいつらが手を引いてるってわけか…なるほどなるほど」

荒谷は納得しているようだが俺の隣の鮮花は頭にはてなマークを浮かべている。それもそうだ、こいつに話しても理解できないだろうと思い俺と荒谷の二人で話を進めているからだ。

「???なんの話よあんた達ー、私にも分かるように教えなさいよー!」

ぴょんぴょん子供のように飛び跳ねながら鮮花が催促してくる。が、教えたところで頭の中まで子供みたいな鮮花に話したところで意味わかんないの一言で終わるだろうし、ここは適当にはぐらかしておくのが吉であろう。

「まぁ、そのうち教えるからよ」

子供を宥めるように鮮花の頭を撫でる。もう少し大人しくしてくれれば子供みたいで可愛らしいのだが、やはりロリババア。一々小煩いのが何ともまた……。

「あんた……また子供扱いしてぇ!!」

実際子供みたいな言動なのだから子供扱いされても仕方が無いのでは?と常々思う。

「まぁまぁ、二人とも仲良くするのはいいが、次の仕事が控えてるんだ。少し休憩したらまた頼むぜ〜?」

やっぱこいつのこの気の抜けた感じは好かん。

こんな良くわからない世界の、良くわからない奴らと共に俺、龍堂(りゅうどう) 恭司郎(きょうしろう)の1日は過ぎていく。



俺たちは1日の休養を挟んだ後に新しい仕事に取り掛かるべく事務所へと向かっていた。たち、と言っても鮮花は恐らく既に事務所にいるだろう。あんなに見た目も中身も子供だがこういう事はキッチリしてるからなあいつは。

「もう少しゆっくり休暇が欲しいもんだぜ……ったく」

仕事の大変さの割に休みが少ないのはやはり困りものだ。まぁその分、給料はかなり高い。仕事が仕事なだけに国からかなりの金が入る。と言っても、国家なんてものは大半の機能を失ってはいるのだが…それはまた別の機会に話すとしよう。

そんなことを考えていたら事務所に着いていた。また鮮花は小煩いんだろうな、と思いつつ扉を開ける。

「遅いわよー!何時だと思ってるの!」

思った通りの光景が目の前に広がっている。小煩い鮮花、それを気の抜けた顔をしながらニヤニヤと眺める荒谷。想像通りだよ。ちらっ、と時計を見ると約束の時間から30分ほど過ぎてきた。

「へーへー、悪ぅござんすね」

ここは適当に相槌を打っておく。そんな事したらまたアイツは怒るんだろうが。今はそんな事より仕事をさっさと終わらせたいて一刻も早く休みたい。ギャーギャー喚く鮮花を尻目に俺は事務所の椅子に腰を掛ける。

「んで、次の仕事ってなんだよ」

不満ではあるが仕事があるのは有難いことではある。食いっぱぐれないからな。だが一軒一軒の仕事のスパンが短過ぎるのはどうかと思う。荒谷は事務仕事で基本外に出ないから楽だろうが現場に足を運ぶ俺らの身にもなってほしい。

「おぉ〜、やっと来たか司郎ちゃん」

まるで覇気のない声。おまけに人の事をちゃん付けで呼ぶのをそろそろ辞めてほしい。いい歳してちゃん付けは気持ち悪いし、ましてや俺は男だ。

「その呼び方やめろ、気色悪い」

何度も言っていることではあるがこいつはちっとも話をききやしないあ。全く……これじゃいつまで経っても話が進まねぇ。

「まぁまぁそんな怒らないでさぁ〜、仕事の話をしようじゃないの」

と、荒谷が話を進めてくる。最初からそうしてくれれば話がすんなり進むのにいつも寄り道してくるあたりやはり気が合わない。メリハリをしっかりとつけて欲しい。こんなんで社長とか言うんだからどうなのかと思う、

「さて、ここから真面目な話なんだけどね?先日のディスター、いただろ?」

ふむ、というと先日の炎を扱うディスターか。そこまで極悪でもなく、難なく捕獲をした。だがここまで真剣ということは簡単な仕事でもないのであろう。

「あんたがそんなに真剣なんて珍しいのね、そんなにやばい相手ってことかしら」

鮮花が先に口を開いた。確かにここ最近そんなに脅威的な相手はあまりなかっただけあって少し腕がなる。

「どうやら…今回は一筋縄じゃいきそうにないんだよね」

だが先日の奴はそこまでそこまで厄介ではなかったが……ランク的にどの程度なのだろうか。

「今回のはランク的に恐らくA。特異災害レベルだ」

ランク…この世界のディスターにはランク付けされている。もちろんオーディナーも例外ではないが、今回はディスターに要点を置いて話そう。ディスターはF〜Sまでの七段階評価だ。先日のディスターが最低ランクのFランク、そして今回がAランク。Aランクは特異災害と言われ、オーディナーが数百人単位で必要となる。歩く災害とも言われるレベルの最悪の事態である。

「え…Aランクなんてあたし初めて聞いたわよ…!」

そう、Aランクは滅多に現れることのないレベルなのだ。世界でも件数が数えられる程度のランクなのだ。目撃件数が極端に少なく、下手をしたら都市が壊滅してもおかしくないレベルの強敵っということだ。

「へぇ……Aランクか。久しぶりに腕が鳴るな…っ!」

これは楽しくなりそうだな。Aランクなんて滅多にお目にかかれるもんじゃない。それこそ生きてて一度お目にかかれるか否かのレベルだ。世界からしたら大事だが俺からしたら貴重な相手だ。

「あんたはあんまり暴れすぎるじゃないわよ。面倒事が増えるんだから」

こいつはいつもいつも横から余計なことを。俺はただ楽しく戦いたいだけなのだがな。やはり本気で殺り合いたいと思うのオーディナーとして当たり前だと思うんだがな。

「まぁ、今回は合同での作戦になると思うから、そこら辺は協力してくれると有難いねぇ〜」

流石にAランク相手だ、俺らだけでどうにか出来る相手でもないであろうな。こりゃぼさっとしてられないな。先に狩られちゃ堪んねぇ。

「おい、鮮花。さっさと行くぞ、こうしちゃいられねぇ。他の奴らに狩られる前に行くぞ」

Aランクって事は恐らく相当な数のオーディナーが派遣されるはずだ。俺の知る限り少なくとも2〜3件の大手の事務所がここに出張って来るはずだ。そしたら俺らが行く前に終わっちまうかもしれん。

「ほんっとあんたは血の気が多いわね……分かったわ、行きましょ」

こういう時の鮮花は聞き分けが良くていい。別段戦うのは好きじゃないらしいが働かなきゃ金が貰えないからな、多分金のためなら鮮花は簡単に一個小隊は壊滅させるだろう。こいつはそういう奴なんだ。

「んじゃ…あとは任せたよ〜、僕ぁ事務仕事終わらせなきゃならんのでね」

久しぶりの強敵だ……やってやろうじゃねぇの!高鳴る鼓動を押さえつけながら俺と鮮花は車へと乗り込み、現場へと急いだ。


いわゆる処女作なんでまだまだ文が拙くて分かりにくかったりするかもしれませんが暖かい目で見守ってください。なるべく更新ペースは早めに頑張ります!だいぶ長くなる予定なのでお付き合い頂けたら幸いです!

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