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アルビトリウム  作者: 新条満留
第一章 アルビトリウムの伝説
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夏の始まり

夏の始まり


 退屈な終業式の儀式が終わると、生徒たちはそれぞれ夏休みの計画に思いを馳せながら喜びに顔を輝かせて学校を後にした。校門を出て行くカップルたちは、夏休みの予定について楽しく語り合い、友達同士はしばしの別れを惜しみながらも明日からは幾らでも寝坊できることを密かに喜んでいた。

 一年生はこの一学期の間に新しくできた友達、初々しい恋人たちの学園ドラマが繰り広げられた。そして、その中に本条護と桜木香も含まれていた。

 二人は公園で遭遇した日から、まるで旧知の間柄であったかのように休み時間になると互いに相手を探して廊下や校庭で会話を楽しみ、互いに空いた時間はいつも行動を共にした。授業中に互いに相手のことを想い、どちらか一方の空いた時間には、相手が今何をしているのかを気に掛けた。

 二人は特に告白の言葉を交わした訳ではなかった。一緒の時間を過ごしている内に暗黙の了解で当然のように付き合いが始まっていた。二人は意気投合し、互いの類似した価値観や共感が沢山あるということを確認していた。

 二人は付き合うようになってから、それ以前の互いの気持ちを知った。どちらも相手を意識し合いながら、話す機会を作ろうと模索し、友だちになる方法を考え合っていた。そんな二人だったのだから、機会さえ掴めばすぐに付き合うことになるのは当然の成り行きだった。この交際は二人の『運命』―‐いや正確に言えば『宿命』だった。

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