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アルビトリウム  作者: 新条満留
第一章 アルビトリウムの伝説
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桜木香

桜木香

 

 本条護が高校に通うようになってから、退屈と窮屈に満ちている学校生活の中で楽しみなことが一つだけあった。それは同期生の桜木香に毎日会えることだった。

 それは入学式の日に彼女を見かけた時から、彼女は護にとって忘れられない存在になった。彼の一目惚れだった。

 一度見たら忘れられない大きく輝く瞳、愛らしい二重瞼ふたえまぶたは目尻で切れ上がり利発さを漂わせ、切れ長の眉は意志の強さを感じさせた。均整の取れた綺麗な鼻筋とその下にある笑みを讃えているかのような艶の良い小さな唇。肩の少し下まで伸びた艶ややかな柔らかそうな黒髪。

 そうした香の面影は護を魅了して脳裏から離れなくなってしまった。彼女はいつも快活で彼には他の女子よりも輝いて見えた。彼にとって彼女はまさに理想の女性だった。

 彼女の美貌はすぐに学校中で評判になり、男子たちの間では最初に彼女の心を射止めるのは誰なのかが話題になった。それ程に彼女は美しく魅力溢れる女性だった。

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