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アルビトリウム  作者: 新条満留
第一章 アルビトリウムの伝説
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謎の死

謎の死


 香の死は謎に包まれていた。外傷もなく、病気だった訳でもない。砂浜に横たわり眠るようにして息を引き取っていたらしい。発見した人は海に遊びに来ていた宿泊客だった。

 朝五時頃に起床して夫婦で朝焼けを見に旅館を出た。そして砂浜を散歩していて彼女の亡骸なきがらを発見した。そのご主人は彼女が寝ていると思った。しかし風邪を引かないか心配になり、近づいて行って揺り起こそうとしたら身体が既に冷たくなっていたということだった。

 その時の彼女の服装は散歩に行く時に良く着るような平服を着ていた。死亡推定時刻は〇時から二時の間で、彼女の両親も彼女が外出したことに気づいていなかった。彼らは彼女がどうして一人でそんな所に歩いて行ったのか分からなかった。

 警察の調べでは彼女が誰かとそこで待ち合わせの約束をしていた形跡はなかった。護も警察の取り調べを受けたが、当然彼に心当たりはなかった。彼女の死因は急性心不全と検死結果が出た。

 護は彼女とその前日に会っていた。しかし彼女は普段と変わらず元気で、身体が不調の様子も見受けられなかった。彼女の亡骸の状態から死に際して苦しんだ様子も見られず、発病から極短時間の内に落命したと思われると推定された。警察も事件性はないとして、捜査を早々に打ち切り彼には謎だけが残された。


 しかし、これは後に起こる全ての出来事の幕開けでしかなかった。

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