全ての始まり
能力つきの瞳や見る者を感嘆させる美しい瞳や非常に平凡な瞳、種類は異なれど人間はそれぞれの目を持っている。
私の目はいわゆる「能力つき」だ。私の目は能力つきの印である、紅色をしている。
紅色の瞳は本来は遺伝子上、存在しないのだ。故に「神の瞳」と呼ばれている事もある。
有り得ない=神という論理はあまりにも土台が崩れやすいが不思議とこれに反論を唱える者はいない。
・・・否、私のクラスに、自ら紅色の瞳を持ちながらも反論を唱えそうなものが一人居る。
彼の名を、クロウ・クリューという。通称、C・C。
飄々としながらも、その美しい紅色の瞳は決して感情を映す事はない。
故に私が通う、私立中高一貫校の生徒は全員彼に何かしらの感情を抱いている。
それは例えば畏怖であったり憎悪であったりするわけなのだが。
「ううむ」
私は腕を組んで静かに唸ってみた。
そういえば、誰も彼の瞳が持つ能力を知らない。
そんな事を言えば、私も誰にも言っていないのでお互い様なわけだが。
考えても分からない事はいつまでも分からないので頭を切り替えて聖書に没頭する事にした。
私は、神様のみをこの世界で唯一信じている。
人間を信じる? ・・・馬鹿馬鹿しい、銃だの核兵器だのが世界中で闊歩している中、誰を信じろというのだ。
世界を破壊するのは、人間の作った兵器。本当に愚かだなぁ、と聖書の文字を追いながらふと思う。
「・・・ちょっと、マゼンダ」
「Amen」
何やら女子が話しかけてきたけれど、返事を返す前に短く祈りを唱えた。
聖書を読む前と読み終わった後には必ず祈りを捧げるのが私のモットーだ。
聖書を閉じ、椅子に腰掛けている私を見下ろす女子を見上げた。
・・・たしか、彼女の名前はティンク。ティンク=サレリィア。
このクラスのリーダー的存在で皆に一目置かれている。さて、そんな彼女がこの私に一体何の用なのだろう?
「・・・マゼンダ。 今日、放課後付き合ってくれない?」
この台詞で私と彼らの物語は引き金を引かれた。
今思えばそうだったのだと思う。
随分と陳腐な台詞で始まったものだ。
だがその頃の私は愚かなまでに純粋で。
こくりと頷いて聖書に目を戻した。
神様が全て、何か困った事があれば神様が助けてくださる。
その頃の私には、神父様の言葉と聖書と神様が世界の全てだった。
今はもう、そんなものゴミ以下の価値だけれど。
そして穏やかな空がぽっかりと浮かんでいる午後。
体育館の裏のあまりよく見えない少しばかり薄暗いところで全ての物語が始まった。
いや全く、随分と陳腐な始まり方で、今になって振り返ると笑いを堪えきれないのだけれどね。
「ウザいの。消えて頂戴?」
六人か七人か―――・・・もう忘れてしまった。
けれどそれくらいの人数の女子に囲まれ、私は辛辣な言葉を幾つも投げつけられていた。
そして私の鞄の中から聖書を取り出しびりびりっと破く。
私は思わず悲鳴をあげそうになるが、引き裂いている女子の隣に居た女子に口を押えられた。
そしてバラバラになった聖書は地面に落とされ靴の爪先で踏みつけられる。
嗚呼、私の世界が踏みにじられる。嗚呼、私の世界が汚される。
「アハハハハハハッ。あんたが悪いのよ? 聖書なんか読んでいて何が楽しいっていうのよッ」
かくり、と膝をついて聖書を見た私を見下すように言い放つティンク。
聖書の残骸を拾おうとした私の手をぐっと踏む。
そして私の赤い髪を掴んで私を立ち上がらせ・・・思いっ切り頬を殴った。
「ッ!!」
「アハハハハッ。あんたさ、死んで神様に会いに行けば? あんたの大事な神様にさ!!」
彼女が言った言葉に他の取り巻きの奴らは爆笑する。
許せなかった。神様を信じなくなった今でもあいつらは許せない。
口から血が出て服に落ちる。それを見てさすがにヤバいと思ったのか女子達は引き上げていった。
頬にそっと手を当てる。ひんやりとした冷たい手が心地良い。
ゆっくりとしゃがんで聖書を拾い上げ、鞄の中に入れ始めた。
手に水が落ちた。上を見上げたけれど相変わらずの澄み切った空で雨なんて降っていなかった。
目の下に指を置くと、指が濡れた。
私は、泣いている。
それに気づいた時には、もう涙が止まらなくなっていた。
ぼろぼろぼろ。―――止めどなく流れる涙は、私の頬を私の指を私の服を私の聖書を濡らす。
聖書の文字が涙で滲んだのがぼやけて見えて思わず笑みを漏らす。
ええ、聖書があるのだから、神様がいらっしゃるのだから、私を助けてくださるの。
そう、分かっているのに涙が止まらない。
乱暴に涙を拭って私は聖書を全て鞄の中に入れ終えた。
鞄の持ち手を肩にかけ、歩き始める。
俯いて、泣いていたのと殴られたのが分からないように。
「う・・ぇっ、うぇっうぇえぇぇっ・・・」
けれども遂に我慢できなくなって膝を抱えてしゃがみこんだ。
肩を揺らして膝を濡らす。
帰りたく、なかった。もし、苛められたのがバレたら大変な事になる。
だけれど、両親は自分の事で手一杯で私が殴られても気づかないだろう。
それに気づいたら(それを認めたら)、不覚にもまた涙が出てきてしまった。
「うッ・・ん、ぐすっ、ううう・・・」
―――嗚呼、神様。
ガチャリ。
無駄に音を小さくするようにして私は家の中へ入る。
靴を脱いで右の靴箱に入れた。そして、呟く。
「ただいま・・・」
誰も、返事をしない。まぁ、当たり前の事。
両親は二人そろって別の相手と仲良く浮気をしている。
・・・―――はっきり言って、馬鹿みたい。
奥に行くと、テーブルがあってその上に紙幣が一枚。
今日はそれで食いつなげ、という事。
了解、と口の中で呟いて私はそれを持って家をでることにした。
家をでる前に私の部屋のドアが開きっぱなしだったが、閉めずに鞄を投げ入れた。
そして靴を引っ掛けて扉を勢いよく開けて外に飛び出す。
ブロロロロ・・・ブロロロロ・・・・
トラックや車が行きかう道路。
それを横切って私はコンビニに入る。
今日は何を食べようか。
昨日はコンビニ弁当だったから今日はサンドイッチとかで良いかな。
此処の店員さんともすっかり仲良し。
三年前からお世話になっている。
・・・つまり、言い方を変えれば三年前から家庭崩壊が始まっているという事だ。
素晴らしい、家庭崩壊と苛めが年こそ違えど同じ月日に始まった。
記念日だねぇと小さく呟いて私は結局サンドイッチと牛乳を買った。
家へ戻る。
パチリ、と居間の電気をつけて椅子に座った。
テーブルに顎をつけて目を閉じる。
どうしてだろう、苛められたのに、悲しくない。
きっと神様が、私の悲しみを薄めてくださっているのだわ。
嗚呼、神様。大好きです。ずっと貴方を信じています。
でも、貴方の創造物である人間の事は信じませんわ。
彼らは、いつだって私を裏切り私を傷つけ自分の欲望のままに動く醜き生物ですもの―――・・・
ふいに覚醒した。
顔を上げ頬に触れるとテーブルの痕がくっきりとついている。
私はどうやらあのまま寝てしまったらしかった。
時計を見ると、なんと四時半。
今からお風呂に入っても、十分学校には間に合いそうだ。
そう思って私は椅子から立ち上がりお風呂場へ向かう。
お風呂に入る前に、洗面所の鏡の前に立った。
青く、まん丸い目に腰までは無いけれど長い赤い髪。
そう、私の瞳は普段は青色だ。けれど、本当の色は、薄い紅色。
私は「神の瞳」などと呼ばれて崇拝される事を好まない。崇拝されていいのは、神様のみだから。
故に、私はいつもカラーコンタクトで目の色をごまかしている。
鏡の前から離れ、バスルームに入った。
ザーーーーーーーーー。
肌にあたるお湯が気持ち良い。
しばらくそのままで目を閉じていたが、石鹸で体を洗い始めた。
ガチャリ。
バスルームのドアを開け、床に立つ。
タオルで水を拭きながら、欠伸をした。
どうやら、寝すぎたのがあたったらしい。
フラフラと制服を着て時計を見た。
いつの間にやら、六時半。
・・・二時間もお風呂場に居たのか、私は・・・
自分に呆れたのはこれが初めてだった。
学校に行かなければいけない。
まだ、時間はあるので朝ごはんを先に食べる。
買いに行くのも面倒なので、自分で作る事にした。
冷蔵庫を開けると、卵があったので目玉焼きを。
買い置きのパンがあったのでオーブンで焼くことに。
作り置きのポテトサラダがまだ残っていたのでそれも皿に盛る。
簡単な祈りを捧げてからあっという間に食べ終わり、皿を台所へ持っていき、洗った。
カバンに教科書類を詰める。
ふと、手が止まった。
聖書に手が触れたのだ。
・・・正しくは、『聖書だった物』だけれど。
学校に行ったら、苛められるのだろうか。
神様は、助けてくれるだろうか。
目を閉じ、深呼吸する。
もし、もし今日苛められたら神様にお祈りをしよう。
「いってきまーすっ」
無理に声を張り上げ、家のドアを閉める。
溜息を吐く。気が重い。
行くのが、嫌だ。
両親は教育はしてくれないくせに学校は良い所に通わせようとする。
はっきり言って、しんどい。
でも、仕方がない事。肩をすくめて家に背を向ける。
自転車をこぎだすと、風が頬を擦っていって気持ち良い。
鳥が数羽木から飛び立っていく。
猫が目の前を走り抜ける。
いつもの日常だ。これが変わるって有り得るのだろうか。
変わらない、いつもの毎日
退屈な、いつもの毎日
変化が欲しい、いつもの毎日―――
ガラリ。
「あーら、マゼンダ、お元気ィ?」
・・・・早速。
教室の扉を開けた途端ティンクが高飛車な声で近づいてくる。
取り巻きの女子達は口に手を当てて微笑している。
怒るのが普通なのだろうが、何故か怒りが沸かなかった。
馬鹿らしいと、心の中で思っているからかしら?
私は非常に馬鹿なティンクを一瞬だけ見上げ、すぐにまた視線を戻して自分の机に近づく。
古典的な苛め方法として椅子の上に画鋲を置くケースを昔本で読んだので確認してから座った。
言葉に対する苛めはともかく痛みを伴う苛めは嫌いだ。
痛いのは前から嫌いだったし。
机の中にも、変な物は入っていないようだった。
まだ、本格的に始めるつもりではないらしかった。
でも、油断は禁物。
何故って、私の後ろの席には彼女―――そう、ティンクが座っているから。
最悪だ。
どうして、こんな時に限って一番後ろの隅じゃないのかしら。
背中が、無防備じゃない。
何かしてきたら、抵抗できないじゃないの。
「さー、授業を始めるぞー」
先生が、入ってきた。
さぁ、今日がようやく始まった。
ざくり。ざくざく。
骨と骨の間を縫ってボールペンか、何かが私を刺している。
実に陰険だわ。驚く位にね。
それにしても、ノートは取らなくていいのかしら。
あ、お仲間さんのを後で写すのね。
そんな事を考えつつ。
「・・・はぁ、痛い」
私は痛い思いをしていた。
心臓などの、大事な部分には到達しないものの、到底我慢できるものではない。
肋骨の間を縫って刺し続ける彼女の頬を引っ叩いてやりたかった。
けれど、この陰険さには感心するわ。
じわじわと、私はいじめという名の闇に堕ちていく。
後戻りは、できそうになかった。
確かに、刺されているのも痛いが、授業に集中できるのは嬉しい。
ちょっと今日は眠かったのだが、この痛みのおかげで目が覚まされる。
後でお礼を言おうかしら。
いいえ、きっと怒るでしょうから止めておこう。
今日が終わったら、教会に行って苛めをやめてもらうよう、神様にお願いしなくちゃね。
そんな事を考えながら、私は独り、微笑んだ。
「マーゼンダちゃんっ、今日も教会行くの?」
彼。クロウ・クリュー。通称、C・C。
紅き目と銀髪を持つ少年。
彼は自分の目の色を隠そうとしない。
私の本来の目はピンクと紫が混じったような色だ。
けれども、彼の目の色は本物で、真紅で深紅である。
彼がどんな能力を持っているのか、それはどの位強いのか、皆分からないから彼を恐れている。
彼は図書室で声をかけてきた。
何故か、彼は私の目の秘密を知っている気がする。
そのあどけないようで残酷な笑顔は、全てを物語っているような気がする。
殺してやりたい。
私は、彼のような、賢者なのに愚者の振りをしている道化が大嫌い。
見ているだけで、その声を聞くだけで、イライラ。
何で私がこいつなんかとあんな事をしたかってのが今になっても謎のまま。
断ろうと思えば、そう出来たって言うのにね。
彼を無視して私は図書室から出る。
ペタペタペタ。
廊下を歩く私の足音と一瞬ずれて彼の足音。
絶対後ろについてきている。
私は速度を速めた。それに合わせて速くなる彼の足音。
私は走り出した。一瞬振り返ると彼も走っていた。
・・・・・しつこい!!
堪忍袋の緒が切れた私は思いっきり爆走する。
そのまま学校を飛び出して、教会へ疾走。
扉を開けて、神様の像の御前で跪く。
手を組み、深呼吸して気分を落ち着かせた。
そして、イジメをやめてくれるように、祈った。
これできっと、明日からはイジメはない。いえ、絶対にない。
そう信じて私は帰路につく。
その夜、夢を見た。
神様がお助けくださる夢。
あの威光を放ちながら私を苛めた女子たちを諭すの。
そして彼女たちも改心して私に涙ながらに謝るの。
私は神様に感謝し、神様は私の頭を撫でて去っていくの。
そして、最後に神様は私にこう告げるの。
『明日の朝、必ず助けますからね、夢の中だけではなく』
嗚呼とても、素晴らしい、甘い、夢。
私はうきうきしながら学校へと向かう。
神様は、必ず今日助けてくださる。
そう、確信して。
ガラッ。
びしゃり。
私は頭からバケツと水を被った。
周りの嘲笑と憫笑が耳に届く。
「神様なんていないっつーのっ!! あははははははっ」
頭に血がのぼって、何も考えられなくなる。
私は鞄に入っていたカッターナイフでバケツをズタズタに切る。
神様は、助けてくださらない。
その事実と恥辱が私を怒らせた。
バラバラになったバケツが床に落ちる。
私はカッターナイフの刃をゆっくりと伸ばす。
チキ、チキチキ・・・
私はカラーコンタクトを取る。
皆が、息をいっせいに飲む。
もう、誤魔化すのはやめた。
私は私。
神様に裏切られ、人々から不気味に思われる色の瞳を持つ少女。
それがどうした。
かみさまなんて、しんじない。
私は笑みを浮かべる。
一歩踏み出した。皆が一歩後退する。
また一歩。すると後退。
面白い。声を上げて笑う。
「みんなー、おっはー・・・・」
ガラッと勢いよく入ってきたクロウ。
そして私を見て立ち止まる。
睨むと、何故か笑ってきた。
いきなり彼は私の腕を掴んで走り出す。
驚いて、振り払えないうちに、学校の外。
いつの間にか、彼の手が腕から手へと移動しているのにハッと気づいて振り払う。
カッターの刃をしまって鞄へ戻した。
彼はその行動をじっと目で追い、頷くと私の目を見つめる。
じっと見ていると引き込まれそうで怖くて私は怯んでしまった。
途端に顔を崩して笑う彼。
一体何がしたいの、と言ってやりたい。
そして彼は私の両手を自分の両手で包んで何故か目をキラキラさせながら言った。
「ねぇ、一緒に旅しない?」
次の瞬間、私は彼の顔に拳骨を喰らわせた。
思いっきり、強く。
衝撃が拳に走ったのも構わず私はすたこらさっさと彼から逃げ出す。
もう、学校にも来れまい。
そう考えながら私は家へと走る。
ドアが開いていた。
慌てて家へ飛び込む私の顔面に、何かがぶつかる。
顔を上げると、それはそれはいかつい男が私を見下ろしていた。
ひょっとしなくても、空き巣?
・・・あらら、大変だわ。
悲鳴をあげようとしたら、口をふさがれた。
うっ・・・体が震えて力が出ない。
カッターは鞄の中、取り出せない。
鞄を持つ手から力が抜けて鞄は床に落ちる。
それを男は片方の手で私の口を塞いだまま片手で拾い上げた。
中を物色される。・・・カッターが見つからなければ良いんだけど・・・
見つけてしまった。
カッターの刃が私の首に押し当てられる。
扉を開ける前にカラーコンタクトを付けたのが間違いだった。
冷や汗が出て首筋を伝う。
でも、後ろで組まれた私の手に誰かの指が触れる。
それはゆっくりと私の手を開き、手の平に文字を書く。
くすぐったくてわらってしまいそうなのを必死で堪えて、その字を読み取る。
『Claw Clew』
次の瞬間彼は私の背後から飛び出て男へと飛び掛る。
男が怯んだその隙に、私は男の手からカッターを奪った。
彼は男を押し倒して床に頭を何度もぶつける。
私は、彼にカッターを手渡した。
すると、男は慌ててクロウを押しのけて家から飛び出していった。
クロウの目の色に、それが宿す光に、怯えたのかしら?
そんな事を考えながら男の背中をぼーっと見ていた私に、彼は、
「僕に、借りができたね? マゼンダ」
「・・・!!」
ヤラレタ。
私は額を押えて呻く。
数秒後、ゆっくりと手を退け、旅に出る際の条件を一つ出した。
『神様を殺しに行くのを、手伝って』
目には目を、歯には歯を。
そして、裏切りには、復讐を。
もちろん、わたしだって神様はしんじていたわ。
でもね、あんなめにあったらだれだってうらみたくなるじゃない。
ええ、みずをかぶったあのいっしゅんは、神様などいないっておもったわ。
でもね、それじゃあどうしてイエス・キリストはよみがえったの?
ジャンヌ・ダルクは? マリア様は?
そう、神様はかくじつにそんざいしている。
ただ、いちこじんのねがいをかなえられるほどおひまじゃないってだけ。
ふざけてんじゃないわよ。
せかいをわたしのてにーとか、あほらしいねがいならむししてとうぜんだわ。
でもね、わたしはたすけてくださいといったのよ。
なのに、どうしてたすけてくれないの。
うらむわ。にくむわ。
たすけをもとめているひとをたすけないなんて、神様しっかくよ。
だから、わたしがころしてあげる。
あなたがくれた、このすてきなめでね。
うらむなら、じぶんをうらめば?
ばーか。だいきらいよ。