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第1話 「王国の落日」

以前に別作品を書いて投稿しておりましたが、そちらを書いている間に並行して構想を練っておりました。

先に書いてあった別作品を読んでこちらも読んで頂けたならお久しぶりです、そしてありがとうございます。

別作品とは大分毛色の違う作品となりましたが、こちらは完全不定期更新の予定です。

別作品の方が忙しくなった場合、そちらを優先する事がございますのでどうか御了承下さいませ。

             第1話 「王国の落日」




 王国歴455年。

 4年前から続いていた帝国との戦争は、いよいよ王国の敗北・滅亡という結末を以て幕を下ろそうとしていた。

 今年の初めの大攻勢によって首都は陥落。

 国王は戦死、王妃と第一王子は逃げ延びたらしいが行方は知れず。

 各地で抵抗を続ける軍勢も、各個撃破されていった。


 帝国は首都陥落の翌月には、首都の中央広場において勝利宣言を行ない、民衆に自分たちこそが新たな統治者であると大々的に喧伝していった。

 帝国の統治方法は、お世辞にも穏やかとは言い難かった。

 女がいれば攫い、食糧を食らい尽くし、財貨は先を争うように略奪した。

 村があれば襲い、町があれば襲い、首都もその半分近くを戦火で焼いた。

 王国の民はその多くが国外へと逃亡したが、それでも残っている者たちは各地に残る戦力に希望を託した。


 王国から見て北に位置する帝国は、当然だが北から侵攻を開始した。

 最初の2年間は国境付近での戦いが続き、3年目には押し込まれ始めた。

 地力で勝る帝国は、4年目にはほとんどの戦線で勝利を収め、いよいよ王国の首都へとその軍勢を集結させ始めた。

 そして開戦から5年目に入った最初の月、ついに抵抗し切れずに首都は陥落、王妃と王子たちを逃がすために王城に残った国王は最後まで戦い、散っていった。

 王城の正門に晒された王の首は、否が応にも帝国側の士気を高め、王国側に絶望を与えた。


 王国の首都はほぼ円形と言える王国の国土の内、中央より若干南西寄りになる。

 そのためか東側には比較的王国側の戦力が残っていたため、王国の南東側にある王国第3の都市ミューズには、王国の残存兵力の多数が集結した。

 ミューズに集った兵たちの士気は高く、帝国側はそこに王子や王妃が逃げ込んでいると睨んだ。

 首都制圧から2カ月後、ミューズに攻勢を仕掛けた帝国側と、急ごしらえとはいえ防壁を築いたミューズに籠る王国兵たちとの間で、王国軍最後の戦が行われた。

 ミューズに籠った兵たちのほとんどは戦死、または囚われの身となり敗北した。


 ミューズに集まった兵たちの士気は高かったが、元から高い城壁に囲まれていた王国の首都ですら陥落させた帝国軍とは、明らかに兵の錬度に差があった。

 防壁とはいえ所詮は急ごしらえであり、さらに首都攻防戦の時よりも数の少ないミューズ防衛軍など、帝国からすれば無駄な抵抗以外の何物でも無かったのだ。

 結局、王国側の残存兵力の8割が集結して挑んだミューズ攻防戦も、王国側の敗北に終わった。

 この情報は帝国によって母国である帝国国内、さらには王国国内に意図的に流布され、帝国の国内は戦勝に沸き立ち、王国の国内は希望が潰えたのを知り、ある者は国を去り、ある者は悲嘆に暮れた。

 建国から450年以上、この世界の人類史においても指折りの長さを誇る一つの国が、建国からわずか100年程度の帝国によって滅ぼされ、世界の情勢を大きく変える事となった。


 帝国はミューズを陥落させた後、その街にいるかもしれないと睨んだ王子と王妃を徹底的に捜索した。

 都市内のあらゆる家屋、物置、地下室、馬小屋に至るまでを洗いざらい調べた。

 それでも身柄が発見出来なかったため、都市内に残っていた住民たち全てに拷問を科した。

 幼子を目の前で笑いながら殺されて狂ってしまった母親も、年老いた父を嬲り殺されて歯噛みする男も、恋人を目の前で凌辱されて泣き叫ぶ青年も、等しく傷付けられて荒らされていった。

 それでも有益な情報が得られなかった帝国側は、奪い尽くすだけ奪い尽くしてミューズを後にした。


 残された、散々に苦しめられた後も命があった者達は、死んでしまった者たちを埋葬し、その冥福を祈った後で、ある者はどことも知れずに去って行き、ある者はその場で自らの命を絶った。

 帝国は行方知れずの王子や王妃を見つけ出すため、血眼で王国内を捜索した。

 その途中で未だ戦い続けようとする残存兵力の掃討も並行して行われ、王国全土は帝国によって蹂躙されていった。

 やがてまた年が明け、王国の国土であった土地にも「帝国歴104年」が新たに言い渡されて、名実共に王国が滅びたのだと民に認識させた。

 そしてその年の初めの月、王国の首都が陥落してちょうど1年が経った頃、旧王国の正規兵や義勇兵で結成された抵抗部隊の一つが、帝国軍に敗北を喫した。


 抵抗部隊の実質戦力は100程度、帝国軍の哨戒部隊のいくつかを潰し、未だ王国は死せず、を知らしめる僅かな希望として活躍していた。

 しかし帝国側はそれに対し、掃討部隊500を差し向け、抵抗部隊を潰しにかかった。

 地の利を活かし、女性リーダーであるアリサ・フラングルの指揮の下、抵抗部隊は勇敢に戦った。

 しかし5倍の兵力差を覆すことは叶わず、相手にも100を超える死者、250を超える負傷者を出す事に成功するも、最終的には数によって押し込まれた。

 敵の部隊の半数を優に超える死傷者を出したというのに、敵は撤退をせずにむしろ突撃をかけてきた、という事がアリサの敗因となった。


 この掃討部隊を差し向けた相手が、帝国軍屈指の猛将にして苛烈で知られるボストイ・ビエヌス将軍であった事が、アリサにとって不幸とも言えた。

 彼は戦果を挙げた部下には良き上官だが、ふがいない働きをした部下には敵以上の苛烈さで以て当たる事で有名な男だった。

 掃討部隊を指揮する隊長は、部隊の5分の1の兵を失い、半数以上を負傷させた上で撤退などという報告を上げる訳にはいかなかったのだ。

 結果としてアリサの予想を超える「損害無視・とにかく突撃」という戦い方に押し負ける形で、彼女の指揮する抵抗軍は敗北を喫した。

 抵抗軍のほとんどの者が討死、何名かは逃れたかも知れないが、今のアリサにそれを確認する術は無い。


 彼女は最後まで抵抗するも、帝国軍の兵士によって囚われ、捕虜として連れて行かれる事となった。

 彼女の名前と顔は広く知られていたため、帝国軍もすぐにその場で殺す、もしくは乱暴をするという真似を控えたためだ。

 そうして彼女が連れて行かれたのは、王国時代からあった砦の一つ。

 もちろんこの砦の防衛戦も行われてはいたが、ここまで帝国が攻め込んで来た時には、既に首都は陥落した後であり、抵抗らしい抵抗もろくに出来ずに帝国側に奪われたままであった。

 結果として旧王国の南側、アリサの抵抗部隊が主に活動していた地域の、残存戦力掃討のための砦として利用されていた。


 アリサの指揮する抵抗部隊の目標の一つとして、この砦の奪還も考えられてはいたのだが、皮肉にも彼女は自分の部下のほとんどを失い、自らも虜囚の身としてこの砦に入る事となった。

 辱めを受けるくらいなら死んだ方がマシだ、そう思いたい彼女であっても、彼女には死ねない理由もあった。

 首都攻防戦、ミューズ防衛戦、そのどちらの戦いにも参戦しておきながら、自分は生き延びてしまった。

 いや、正確に言えば彼女の従者たちが、彼女を命懸けで逃がした結果であった。

 彼女は貴族の地位に列せられる存在であり、その命を守るために多くの従者たちが自らの身を投げ打って、彼女のために散っていったのだ。


 彼らの命を無駄には出来ない、いつか必ず帝国を打倒する。

 そう思う心が彼女に自害、という道を選ばせなかった。

 王国の南側に位置する地に領地を与えられたフラングル男爵、彼女はそこの一人娘として大事に育てられ、その一方で武を重んじる父の影響もあってか、幼い頃から剣術や馬術を好んで習得していった。

 ある程度長じると戦史や兵法にも興味を持ちはじめ、父にせがんだ誕生日の祝いの品は兵法書であった、というほどの筋金入りの武闘派であった。

 そんな彼女が、王国と帝国の間で戦争が始まった、と聞いて収まる訳が無かった。


 当初は自らの領地とは反対側の、北の前線へ向かいたいとすら言っていたアリサであったが、それは両親の猛反対で実現しなかった。

 だが敵の軍勢がいよいよ首都へ迫っている、という話を聞いた時には両親の反対を押し切って、たった一騎で屋敷を飛び出してしまったため、慌てて出せる兵全てを彼女に預ける事で、娘を護ろうとした。

 元々南側の貴族たちは、兵や物資を送るなどして北の前線へ支援を続けていたが、敵の軍勢が首都へと迫っていると聞かされて、さらに国王からも領内の守備兵以外の全ての兵力を首都へと回せ、という緊急招集がかかっていたため、アリサの両親は領内の安定のために領地に残り、娘のアリサの指揮の下、フラングル男爵領の兵力として、首都攻防戦に参戦する事となった。

 そこでアリサ・フラングルの名は王国軍、さらには帝国軍に知れ渡る。

 アリサの父であるフラングル男爵は、娘程ではないが武闘派と言っていい人間であったため、数は少なくとも兵の錬度は他の貴族が派遣した兵に比べ、格段に上であった。


 さらには幼い頃から身体と頭を鍛え続けたアリサは、初陣であるにも拘らず既に一軍の将に足る資質も備えていた。

 まだ10代後半、小娘と呼ばれても文句の言えない年頃の娘が、部隊を率いている。

 その様に当初は「フラングル男爵は普段は威勢の良い事を言っておいて、いざとなれば娘を身代りにして領地に引き籠る臆病者」と揶揄する声が他の貴族から上がっていた。

 だがその陰口も、僅か一月の間に聞かれなくなっていた。

 錬度の高い兵とアリサの用兵術は、首都攻防戦においてなくてはならない戦力となっていたからである。


 500の精鋭を率いたアリサの部隊は、時に堂々と打って出て、時に潜んで奇襲をかけ、首都から姿を消したと思えば数日の内に敵の補給路を襲撃してきた、と多くの物資を持って帰って来る。

 まさに変幻自在と呼ぶに相応しく、自分たちの半分の年齢も生きていないはずの小娘が、こうまで活躍するとは誰も予想してはいなかった。

 これが平時であれば多くの妬みを買って、どこかでつまづく事もあったかも知れない。

 だが今は王国存亡の危機であり、そういう存在が自分たちの側にいる事が心強かった。

 国王はアリサの活躍を讃え、彼女を勝利の女神として喧伝する事で、自国の兵の士気を高めようとした。


 根っからの武闘派であるアリサとしては、そういう政治的な意図に利用されるのはあまり好きではなかったが、これもまた戦略の一つかと納得して自ら利用される事にした。

 アリサの活躍に気を良くしていた国王は、アリサの実家であるフラングル家を男爵から子爵に昇爵させ、同時に戦時下においては将軍と同等の指揮権を有する「戦時将軍位」を与え、平時においても正式な「騎士」という身分まで与えた。

 貴族としての爵位、さらに軍部における明確な高位を与える事で、彼女の権限を大いに増やしたのだ。

 もちろん反対意見も無い訳ではなかったが、彼女ほどの活躍をしている者がいなかったという事と、これまでの戦いで将軍クラスの者も何名かが戦死してしまっていたため、純粋な人材不足という理由もあった。

 自らの力が認められたことは嬉しかったが、逆に言えば自分の様な小娘を将軍にまでしないといけない、そんな王国の状態にアリサはさらに危機感を募らせた。


 だがこうなった以上やらねばならない、アリサは持てる力の全てを使って帝国軍と戦った。

 だが結果は既に見えていた。

 各地から集められた帝国軍の総兵力は10万を超え、対する王国軍は既に2万を切っている。

 しかも王国軍の半数は正規兵ではない、義勇兵という有様だ。

 それでもアリサの存在が無ければ、年を越すまで持ち堪えることは出来なかっただろう。


 首都陥落と共にアリサは討死も覚悟していたが、父であるフラングル子爵から遣わされていた者達によって、半ば強制的に戦場を離脱・撤退させられた。

 やがて残存戦力がミューズに集結していると知り、そこへ向かい帝国に挑む旗頭となった。

 だがそこでも敗北し、さらに敗走を重ねる事になる。

 一方の実家であるフラングル子爵領では、父であるドート・フラングルが自ら守備兵と共に出撃。

 地の利も活かし、数で勝る帝国軍を一度は撃退するも、やがてさらなる数の差で押し込まれ敗北。


 ドート・フラングルは戦死、妻でありアリサの母であるアネットは、屋敷内まで略奪のために押し寄せた敵兵に対し、自ら屋敷内に火を放って敵兵十数名を道連れに、炎の中へと消えた。

 敗北を重ね、実家の父と母を失っても尚、アリサの心は折れなかった。

 王国の貴族の一員として、将軍位や騎士としての身分を与えてくれた亡き王に対し、忠誠を捨てずに戦い続けた。

 そんな彼女に少なくない者達が希望を託し、なんとか部隊を形成できるまでの戦力を整えることが出来た。

 彼らの助けを借りて彼女はさらに戦い続けたが、ついに帝国軍によって囚われ、帝国によって接収された砦の中へと連行された。


 彼女はそこで、かつては共に戦っていた仲間と再会し、その仲間の名を呼んだ。

 帝国兵は彼女が本物の「アリサ・フラングル」であるかどうかの確認用に、王国兵の一人を捕虜として生かしておいていたのだ。

 アリサの仲間であったその兵士は、片腕も失くし、息も絶え絶えであったがアリサを本物のアリサ・フラングルではないと主張し続けた。

 「アリサ・フラングル」は王国側の残された最後の希望であり、帝国側とすれば絶対に見逃すことの出来ない宿敵である。

 旗頭としてなら、確かに王子や王妃の方が正当性は強い。


 だが純粋な将としての実力・脅威ならばアリサの方が上であると帝国は認識していた。

 アリサはそれまでは「アリサ・フラングル」の影武者の一人という立場で発言をしていたが、かつての仲間が見せしめに暴行を受けている様に耐え切れず、自らが「アリサ・フラングル」であると名乗ってしまった。

 それを聞いた帝国兵は、王国の兵に再度の確認を取る。

 王国兵は断固としてアリサを本物だとは証言しなかった。

 しかし、帝国兵はそこで「本物のアリサ・フラングルではないのなら、この砦中の兵の慰み者として使わせてもらおう」と、口元を歪めながら言い放った。


 「本物のアリサ・フラングル」であれば、王国の首都まで連行し、その中央広場において処刑を行う必要がある。

 その際に彼女があまりにみすぼらしくなっていては、戦闘時の彼女の勇ましさを知っている者からすれば、信じられない光景として映るだろう。

 だがそれではダメだ、帝国側が仕立て上げた偽物のアリサだと思われる様な真似は避けたかった。

 ならば首都に残る民の記憶に、未だ残る勇ましく美しい女将軍フラングル、その記憶に違わない存在が自分たちの目の前で首を刎ねられたならば、嫌でも信じざるを得ない。

 そのためアリサ・フラングルは極力生かして捕らえ、その上末端の兵の勝手な欲望を押し付ける存在としての扱いを禁じる、と帝国は兵たちに厳命していた。


 なのでアリサが本物であったのならば、とりあえずの身の安全は保障される。

 だが偽物であったのならば、それは命令の範囲外であり、美しい見た目をした女性の捕虜に対し、男性の兵が抱く感情を抑える壁は存在しない。

 帝国兵からそういった事情を聞かされたアリサは、その状況下であっても自らを希望と信じる者たちのために、自分は偽物であると主張していたのだ。

 しかし王国兵である彼は、アリサを一時的にでも護るために、証言を翻してアリサを本物であると発言してしまった。

 アリサが否定しようとも、帝国の兵はそれを聞いて満足そうに頷き、王国兵の胸に剣を突き立てた。


 胸と口から血を流しながら絶命してしまった王国兵の名を呼び、アリサは涙を流した。

 しかし彼女は仲間の死を悲しむ暇も無く、拘束されたまま冷たい床に押し倒された。


 「自分たちがたっぷりと楽しんだ後で、お前が実はアリサ・フラングルであったのだと気付いた、上にはそう報告する」


 そう言って帝国兵は彼女を組み敷いた。

 抵抗しようにもアリサの手足は縛られ、身をよじる事すら満足に行なえはしない。

 帝国兵たちは口々に「諦めろ」、「あのアリサをやれるとはな」、「俺が先だぞ!」などと、勝手な言葉を並べ立てながら、アリサを自らの欲望のはけ口にしようと目を血走らせる。

 かつての王国の首都で首を刎ねられるのも、今この場で男たちの慰み者になるのも嫌だった。

 今まで自分に関わり、支え、共に戦って来た者達の顔が次々と浮かぶ。


(みんな……本当に、ごめん…)


 王国側の最後の希望、その存在が王国の首都で斬首となれば、王国の復興を願っていた者達ももはや希望は潰えた、として諦めるだろう。

 だがこの場で舌を噛んで死ねたのなら、この砦の兵たちの思惑は崩せる。

 ましてや彼らは自分を生かして連れて来なければならない、と厳命されていたにも拘らずに自分を自害させてしまったのなら、重い罰を科せられるだろう。

 せめて一矢報いてやる、たとえそれが自分の命を使った捨て身の方法であったとしても。

 私は、死ぬ直前の最後の一瞬まで戦い続けるんだ。


 しかしアリサが覚悟を決めたその時、その場に目を閉じていても尚眼球に突き刺さるような、猛烈な光が奔った。

 舌を噛み切ろうとしたアリサも、獣欲に目を血走らせた男たちも、皆等しく目を閉じてある者は悲鳴を上げ、ある者は仰け反って呻き、一様に動きを止めた。

 やがて光が収まり、その場にいたアリサや帝国兵たちが恐る恐る、といった風に眼を開いた時には、その場に一人の青年が立っていた。

 黒い服に身体の大部分を包み、背はそれなりに高いが未だどこか幼さを残した顔立ち、しかしその中で目付きだけは異様に鋭い。

 彼は目の前の光景を見るなり、鋭い目付きに剣呑な光を滾らせ、忌々しそうに呟いた。


「あのヤロォ……飛ばす先がいきなりこの状況って、ナニ考えてやがんだ?」


 彼の名前は国勝将馬(くにかちしょうま)、地球の一国家、日本からこの世界に転移してきた男子高校生である。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

次回以降の更新予定はまだ決まってはおりませんが、感想・評価・ブックマークなどを頂けましたら幸いでございます。

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