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短編【文学】集(1)

子どもたちは、次のドアを開ける。

作者: 蠍座の黒猫

子どもたちは、次のドアを開ける。


次々に開けていくだろう。


嬉しいことがある。驚くことがある。色んなことが待っている。


でも、その中には悲しいこともある。


とっても、とっても、とっても悲しいことがあって、


心が空っぽのアルミ缶みたいにつぶれそうになった時には、


もう何もかもいやになって、ドアを戻ろうとするかもしれない。


でも、入って来たドアは決して開かない。


なんどやっても開かない。


どんなにやっても開かない。


でも、見えるはずだ。


もう亡くなってしまった猫が、呑気に昼寝しているところ。


私が、祖母に我がままを言っているところ。


幼い私が、何も知らず、母を傷つけているところ。


遥か向こうでは、子供時代の私の父がいる。


過ぎてきた日々がそこにはある。


失ってしまった思いは、全てそこにある。


会いたい人が、そこにいる。


だから、


知らなかった思いに出会ったり、


懐かしい思い出を思い出して、


のぼせるぐらいに胸が温かくなってきたら、


恐れずに目の前にあるドアを開けて、その先へ進んでほしい。


いつか、あなたの先に進む人が振り返ったとき、


あなたとあなたの大切な人が仲良く座っている、


そんな幸せな姿が見えるように。








一部、文言変更しました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] とても温かな詩、ありがとうございました(*^o^*)
2015/01/17 05:15 退会済み
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