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仙龍創乱2  作者: 劉・小狼
第1章
8/64

 8

 劉・小狼らが朱雀によって、連れて来られたのは

今、朱雀が居城としている鳳臥関【ほうがせき】だった。

 そこには朱雀だけじゃなく、傷ついた兵士達が

疲れ切ったような多く、いた。

 「ここは?……」

 劉・小狼が朱雀にそう訊くと劉・小狼らが連れて来られた

洞窟のような場所にある玉座のような椅子に腰掛けた。

 「ここはお主が居城をしていた水霞曉の南方にある

小さな砦だ!」

 朱雀は劉・小狼にそう言った。

 劉・小狼は朱雀が連れて来た鳳臥関の中を不思議そうに

見回しながら

 「貴方が一体、ここで何をしているのですか?……」

 朱雀に訊いた。

 朱雀は劉・小狼のことを見ながら、

 「私はここであの魔女と戦っているんですよ!……」

 と言った。

 『え?…… 魔女?』

 劉・小狼が驚いた顔をしていると朱雀は

 「君はもう知っているとは思うがあの魔女は君が好きだった

水蓮だよ!……」

 と劉・小狼に言った。

 「君には悪いが深い闇に取り込まれた水蓮を私には

どうする事も出来ずにここでこうして、魔女と戦っているのだ!

 私だけではない。他の奴らもそれぞれの所で

魔女と戦っているのだ。 君はどうするのだ?……」

 朱雀は劉・小狼にそう問いかかけて来た。

 劉・小狼が朱雀とそんな話をしていると鳳臥関にいる

傷ついた兵の一人が

 「朱雀様!……」

 と言いながら、劉・小狼と朱雀がいる所へと駆け込んできた。

 朱雀は玉座のような椅子から立ち上がると自分らがいる所に

駆け込んできた兵に

 「どうしたのですか?……」

 と訊いた。

 その傷ついた兵は焦った表情で

 「朱雀様。大変です!魔女の十鬼神の一人・趙燕が

またこの砦の北の方で村々を襲い、暴れているそうです!」

 朱雀にそう言った。

 劉・小狼はそれを訊くなり、

 『私がアイツ【趙燕】を止めなければ……』

 と思い、

 「私に行かせてください!……」

 朱雀にそう言った。

 朱雀は怖い顔で劉・小狼のことを見詰めながら

 「お主はまだ無理だろう!…… 力がまだ完全に

回復しておらぬだろう!」

 玉座のような椅子から立ち上がり、趙燕を倒しに

出て行こうとした。

 劉・小狼は腰に携えている龍神眼を引き抜くと

 「何が何でも私は行く!邪魔をするな!」

 朱雀に切りかかった。

 「何をするんだ!……」

 朱雀はそう言うと劉・小狼の攻撃を片手で

軽く受け止めた。

 その途端、劉・小狼らがいる所にはもの凄い爆風が吹き荒れた。

 「冷静になるのだ! 劉・小狼よ!」

 朱雀はそう言うと片手で劉・小狼の攻撃を受け止めた剣を軽く、

劉・小狼へと突き返した。

 「私は全然、冷静だ!…… どけ!朱雀!……」

 劉・小狼はそう言うと再び、朱雀に攻撃をしようとしたが

まるで動く事ができなかった。

 「な、何をした!朱雀……」

 劉・小狼はそう言い、朱雀を睨み付けたが朱雀は

そんな劉・小狼を横目で見ながら、

 「お前はそこでおとなしくしとけ!」

 魔女の手下を化した趙燕を倒すべく、鳳臥関から出陣していった。

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