表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
仙龍創乱2  作者: 劉・小狼
第4章
44/64

 第4章 8

 舜炎の懐で突然、光出したのは劉・小狼がお守り代わりに

舜炎にあげた龍牙神のかけらだった。


 『な、なんだ?…… 何故、コイツが

突然、光り出したのだ?……』


 舜炎が懐から取り出した龍牙神のかけらを見詰めながら

そう思っていると堯閣の龍牙神のかけらも光り出した。

 その光はまるで舜炎と堯閣を成すべきことに導くようだった。

 意を決した舜炎は堯閣のことを見ると

 「堯閣。俺は行くぞ!…… 俺達が生まれた

この地を護るために……」

 というと堯閣も何かを覚悟した顔をしながら

 「兄者!俺も行くぞ!……」

 と言うと舜炎と堯閣はその場から立ち去った。

 劉閣は何とか、龍炎軍の動きを止めようとするが龍炎軍の勢いは

凄まじく、上手く動きを食い止められない……

 劉閣らは陣幕の中に集まると

 「さあ。どうする?……」

 劉閣は仲間らにそう尋ねた。

 各々に色々な意見を出し合ったが中々、龍炎軍の動きを

食い止めるだけのものにはいたらなかった。

 徐々に劉閣らはバラバラになり、戦場で孤立して行った。


 『このままじゃ、負ける!……』


 劉閣らがそれぞれ、戦場でそう思っていると

突然、龍炎軍のサイドから農具らを武器とした水霞曉の民が

舜炎と堯閣い率いられ、龍炎軍に突撃をしてきた。

 舜炎と堯閣が率いてきた民の兵はさほど、多くはなかったが

突然、奇襲を掛けられた龍炎軍は体制を崩し、一旦、兵を引いた。

 劉閣に任せた陣がそんなことになっている時……

 劉・小狼は魔女(水蓮)と杜闑の張った結界バリア越しに

対峙してままだった。

 だが、異変に気付いた劉・小狼は杜闑に

 「お前は劉閣らのもとに戻れ!……

ここは私が何とかするから……」

 と言うと杜闑は強く、劉・小狼に詰め寄り、

 「バカを言え!お前一人でアイツに勝てるか!」

 と魔女(水蓮)を見ながら、劉・小狼を怒鳴り付けた。

 劉・小狼はかつて、水蓮から貰った小さな鈴を

しっかりと握り締めながら

 「だ、大丈夫! なんとしてでもアイツは私が止めるから……

お前は劉閣らを助けてくれ!」

 と言うと杜闑の張った結界バリアから飛び出そうとした。

 杜闑はそんな劉・小狼の手を掴み、

 「待て! 必ず、アイツを苦しめているモノがあるはず……

それをアイツから取り除け! さすれば、必ず、アイツは

元に戻るはずだ……」

 と魔女(水蓮)を見ながら、言うと幽霊が姿が消えるかのように

姿をその場から消した。


 『どうしてしまったんだ。水蓮…… もとの優しい水蓮に

戻ってくれ!』


 劉・小狼は懸命に魔女(水蓮)の攻撃をかわしながら、

水蓮を苦しめている元凶を探した。

 だが、中々、水蓮を苦しめている元凶を見つけることが

出来なかった。


 『やはり、私じゃ、水蓮を助けられないのか……』


 劉・小狼が水蓮の猛攻に少し弱気になっていると

劉・小狼が持っている、水蓮がかつて、くれた小さな鈴と

龍牙神が輝き出し、劉・小狼を光の中へと包み込んだ。


 『ど、どういうことだ?……』


 劉・小狼がゆっくりと目を開けると全ての時間が

止まっていた。


 『な、何が起こった?……』


 劉・小狼が訳がわからずにいると

 「諦めるな! 諦めれば、そこで全てが終わる!」

 と何処かで聞いたような声が聴こえてきた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ