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仙龍創乱2  作者: 劉・小狼
第4章
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 第4章 1

 杜闑が劉閣らのもとにちょうど、現れたその時、

龍炎国の刻神の元に黒い衣装に身に纏った

怪しき男達(四死獣)がいた。

 刻神に謁見した四死獣の一人・黒虎は

 「我々は水霞曉にいる劉儀の息子の劉・小狼殿の

婦人・水蓮様の使いで来ました!……」

 と刻神に話しかけた。

 「これはこれは…… 遠路遥々……で、我が国・龍炎国に

なんの用で?……」

 刻神は突然、自分の国に現れた四死獣達を怪しみながら、

四死獣にそう訊いた。

 飛燕は刻神の前に一歩、近付くと

 「今、水蓮様がいる水霞曉は魔王と名乗るものらに攻撃を受け、

陥落寸前なのです! 出来れば、刻神さま、自ら王騎軍を率いて、

水霞曉にいる水蓮様を救って欲しいのですが……」

 刻神に救援を求めた。

 「う~む……」

 刻神が四死獣らの申し出を渋っていると痺れを切らした

四死獣の一人・雷玄は 瞳を怪しく赤く、光らせ

 「王騎軍を……」

 と呟くと刻神は雷玄に催眠術をかけられたのように

 「はい! 直ちに王騎軍を……」

 と言い、座っていた玉座から立ち上がり、

四死獣らにそう言った。

 刻神の異変に気が付いた外にいた親衛隊が慌てて、

刻神がいる部屋の中に入ってきて、

 「刻神様。どうなされましたか?」

 と言ったが四死獣の飛燕は

 「なんでもない!……」

 と言い、部屋の中に入ってきた親衛隊を全て、打ち倒した。

 刻神の親衛隊を全て、倒した四死獣らは

そのまま、刻神の親衛隊となり、刻神のもとに

留まることになった。


 翌日。 


 四死獣に操られた刻神は自分の配下の者らを神殿に集めると


 『龍炎国の全戦力を持って、水霞曉に進軍する!』


 と配下の者らに告げた。

 刻神の配下の者らは強く、水霞曉への進軍を反対したが

刻神のそばにいる四死獣らの威圧感に何も言えなくなり、

刻神が告げた通りに龍炎国の兵は全て、水霞曉に向かうことになった。

 飛燕は誰も居なくなった神殿の中で他の四死獣らに

 「どうやら、計画は上手く進んだようだな……」

 というと

 「ああぁ…… 後はこの国と四仙獣らを戦わせるだけ……」

 黒虎は他の四死獣らを見ながら、そう言った。

 刻神は龍炎国にいる全ての兵を整えると劉・小狼らがいる

些迅関へと兵を進めた。

 その事は龍炎国の様子を探っていた杜闑の放ったモノより

些迅関へと一旦、戻った杜闑に伝えられた。

 「小狼! まずい事になったぞ!龍炎国が動き出した……」

 杜闑は劉・小狼らに龍炎国の兵が動き出したことを知らせた。

 郭瑜は驚いた顔をし、

 「それはまずい!…… 魔女の兵のうえに龍炎国の兵まで

相手をせぬとは……」

 というと杜闑は

 「このことは四仙獣とこの砦の前にいる劉閣殿らに

伝えておきましたから、直にこの砦にお越しにくるでしょう!」

 と劉・小狼に言った。

 劉・小狼は何か、とてつもないことが起こり始めようと

しているようで漠然と不安を感じていた。


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