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仙龍創乱2  作者: 劉・小狼
第3章
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 第3章 11

 暫くして、目覚めた劉閣と蒙虎はすっかり、元に戻っていた。

 劉閣は目の前にいる劉・小狼を見ながら

 「何故、お前がここにいる?……」

 と訊いてきた。

 「この山にある飛空石を探しに行った貴方らを

追ってきたのです!」

 劉・小狼が劉閣にそう言うと劉閣の前に突き刺さっている

三叉の矛先を湾曲した大刀が淡く光り出し、

何かを指し示すかのようにその光は何処かへと飛んでいった。

 劉・小狼らはその光に導かれるようにその光が指し示す場所に

行くとそこにはさっき、劉・小狼らの前に現れた男の子がいた。

 幽霊のように薄れた男の子は自分の横にある

小さな石を指差しながら

 「君達、この石を授けても良いだろう。持って行くが良い!」

 と言い、その姿を劉・小狼らの前から姿を消した。

 それと同時に男の子に横にあった石が光り出し、

地面から浮かび上がった。

 「あれが我らが捜し求めていた飛空石です」

 杜闑は劉・小狼にそう言った。

 劉・小狼はその飛空石を持って、劉閣らと共に

些迅関へと戻った。


 その帰り道。 孔游は劉・小狼の命と飛空石を狙い、

劉・小狼へと襲い掛かってきたが寸前のところで

劉・小狼の命を救ったのは杜闑の剣だった。

 剣の威力で後方へと弾き飛ばされた孔游に杜闑は

 「遂に本性を現したなぁ…… 正体を見せろ!」

 と言い、孔游に剣を向けたまま、孔游に

向かっていった。

 孔游は杜闑が剣を交わしながら、さらに劉・小狼らから

距離を取ると

 「忌々しい奴め! えい、面倒だ!

ここで皆殺しにしてくれる……」

 その姿を大きな爪と羽を持った褐色の肌をした

化け物の姿へと変わった。

 褐色の化け物は大きな羽を羽ばたかせると

大空に舞い上がり、劉・小狼らに向かって、

空から攻撃を仕掛けてきた。

 大きな羽の褐色の化け物から逃げるように劉・小狼らは

近くの大岩の陰に隠れた。

 大岩に身を隠しながら、

 「私らが囮になる。その間にあの化け物をお前達で仕留めろ!」

 劉閣は劉・小狼に言うと隠れている大岩から飛び出そうとした。


 だが、その時…… 劉・小狼が隠し持っていた飛空石が

劉・小狼らの前に飛び出し、何かを訴えかけるように

淡く光ったかと思うと飛空石は12等分に砕け散った。

 その12等分に分かれた飛空石は劉閣、蒙虎、杜闑、

劉・小狼の身体の中へとそれぞれ、飛び込んできた。

 身体の中に飛空石と取り込んだ劉・小狼らは一瞬、

身体が淡く光ったかと思うとその身体が

ふわりと浮き上がった。


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