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仙龍創乱2  作者: 劉・小狼
第2章
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 第2章 1

 劉・小狼が孫嘉を討つのを躊躇しているのを横にいて、

感じ取った趙燕は

 「わ、わたしがやります!……」

 と言い、携えていた弓矢で孫嘉に矢を射掛けた。

 だが、寸前のところで孫嘉は結界【バリア】を張り、

趙燕が放った矢を弾いた。

 それを見ていた舜炎は

 「お前ら、何をやっているんだよ! しょうがないなぁ……

堯閣兄貴!」

 飛び上がり、孫嘉が弾いた趙燕の矢を取ると

着地する前にその矢を堯閣に渡した。

 「もう。しょうがないなぁ…… 一閃光【いっせんこう】!」

 堯閣はそう言い、矢を放つと堯閣の放った矢は光となり、

孫嘉の影だけを射抜いた。


 ぎゃあぁ……


 孫嘉は断末魔の悲鳴と共にその場に倒れ込んだ。

 数日後。 やっと、正気に戻り、孫嘉は目を覚ました。

 孫嘉のもとに駆けつけた劉・小狼は

 「大丈夫か? なんともないか?……」

 孫嘉のことを気にしながら、優しく声をかけた。

 孫嘉は今まで寝ていたベットのような大きな平たい

岩の上から身体を起こすと

 「すみません! 頭【かしら】…… ご迷惑をかけてしまい……」

 劉・小狼に深々と頭を下げ、謝った。

 「色々な奴から話を聴いて、大体のことは事情が

わかったのだが……  一体、あの魔女は各地で何をやっているのだ?」

 劉・小狼は孫嘉に魔女の目的を訊いた。

 「それがわたしにもわからないのです……」

 孫嘉が困った顔をしていると劉・小狼がいるところに朱雀が

 「おそらく、魔女は宝玉石を探しているのだ!……」

 と言い、劉・小狼の前に現われた。

 「な、なんの為に?……」

 劉・小狼が朱雀に聞き返すと朱雀は

 「おそらく、魔女は邪悪龍を復活させようとしているのだ!……」

 と言った。

 「邪悪龍?…… 一体、それは何だ?」

 劉・小狼は訊いたことない龍の名前に頭を傾げながら、

朱雀に聞くと

 「邪悪龍はもともと、聖龍王と同じ種類の兄弟龍だった……

2体の兄弟龍はまだ出来たばかりのこの世界で平和に暮らしていた。

 だが、ある時、何処からか、深い闇が兄弟龍のもとに流れてきた。

 その深い闇を浴びた邪悪龍は病気に掛かり、暴走をし始めた。

 聖龍王は必死に邪悪龍を元に戻そうとしたが制御することが

出来なかった。

 困り果てた聖龍王はこの世界に散らばっている宝玉石の中に

邪悪龍の力を封印し、邪悪龍を遥か、時空の果てに封印した……」

 朱雀は劉・小狼にそう話して聞かせた。

 「宝玉石?…… その宝玉石って、何処にあるのですか?」

 劉・小狼は朱雀に宝玉石の在り処を訊いたが

朱雀は首を傾げながら

 「さあ?…… 暫くは聖龍王が持っていたが……

聖龍王が何処かへ隠し、今はその在り処がわからないのです……」

 劉・小狼にそう言った。

 「そうですか…… 他の者らは?」

 劉・小狼は朱雀に他の四仙獣らのことを訊いた。

 「他の者らは自分らの護る地で私のように魔女の兵らと

戦っているはずです!……」

 朱雀は劉・小狼に他の四仙獣の 居場所を教えた。


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