闇の前奏
さて、ここから第二章の始まりです。
といっても、第一章が思いのほか長かったので出来るだけコンパクトな話にしていこうと思います。
あんまり長いと終わりを想像するのが怖いので。笑
第二章の始まりは『闇の前奏』と題してますが、理由は本文にてご確認下さい。
しかも、かなり少ない文章からのスタートになりますが、その辺は読んで頂く方の器量が鍵となりますので短気な方は十分ご注意下さい。
今回はコンパクトを目指すにあたって、ある程度話の進行方向と登場人物の位置づけ、更に世界観の全貌を考えていますので、多分説明書きが多くなりそうですが、その辺も読んで頂く方の器量が鍵となります。笑
しかし、ありきたりな展開などは絶対にしないので、それで何とか我慢して頂けたらなと思います。
さてさて、ここでつまらぬ前書きは終わりにして、次に僕の心中を語るのは第二章が終わってからにします。
それでは、ライトニング・インフィニティ第二章の始まりとします。
P.S
下らない人間が書いた下らない作品を読んでみようと思って下さった貴方に貴女!!
……………………。ガッツあるぜ。
およそ千年前。
闇の谷底、ゼロナウスと呼ばれる場所で魔神達は全ての理を否定するかのように存在していた。
前英傑らの働きにより漆黒とも呼べぬ場所に封印された魔神達は更に憎悪と拒絶を膨らまし、その時をただ息を潜ませながら待っていた。
『影に陰りがあるように、日もまた変わらぬ』
前英傑であるトワイライト・アートレッドが遺した言葉の通り、日の光を失った闇の影がその姿を奪われることに相対するように、日の光もまたその姿を大地の果てに消えてしまうのだ。
そして、その言葉が指す意味するのは、魔神達を抑え込んでいた封印術式である『テアテル・マーチ』もまた、光に属する結界術式の一つであり、世界に光が差し込むからこそ最大出力を発揮していたのだが、闇を照らす光が姿を消した時点でその効果は消え失せ、弱まりつつある術式の小さな綻びから魔神達は徐々に進行を始めるということだった。
「時は満ちた…………。さぁ、世界を導きし者よ。次は何を望む?」