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手紙 「きつね きつね」

なぁ、きつね。

俺が今、どこにいると思う。

なんと、異世界だ。

一緒にやったゲームみたいな世界だよ。

魔法もあるし、ドラゴンまでいる。

龍じゃなくて、竜だ。

行ってみたいなんて冗談で言ってた、あんな世界だよ。

なんで俺が、そんなところにいると思う。

この世界の最高神様に、土地の管理を任されたんだ。

そうだよ。

村に人が居なくなって、忘れられて消えるだけだと思ってたんだけどな。

また土地神、やってるんだよ。

こんな力もないような、吹けば飛ぶような俺が、また土地神をやってるんだよ。


まだまだ住民は少ないし、土地は荒れ放題だ。

昔の俺の土地より、よっぽど酷いんだよ。

お前に雑魚だ雑魚だって笑われた頃の土地より、よっぽど酷いんだよ。

大変だよ。

まともにするだけでも、随分苦労しそうだよ。

まあ、それでも何とかやってる。

住民がいるんだもんな。

うまい飯、作れる土地にしないとな。

なぁ、きつね。

俺はまだ何もしていないのに、住民が酒を造ってくれてるんだよ。

どうしたもんだろうな。

うれしくて仕方ないけど、申し訳なくて仕方ないんだよ。


なぁ。

なぁ、きつね。

覚えてるか、あのあんころ餅。

あの姉妹が持ってきてくれた、あんころ餅だよ。

あれを食べた後、おまえ俺の顔見てずいぶん笑ってたよな。

そんなに俺、ひどい顔してたか。

なぁ、きつね。

ずいぶん昔の、そのことを思い出したんだよ。

お前が逝ってずいぶん経つけど。

なぁ、きつね。

俺はまだまだ、やれることがありそうだよ。

前の話のあとがきに書いた、活動報告に乗せていたものを一部変えて乗っけました。

こちらが最終版?になる予定です。

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