百五十二話 「それほどご心配なさることは無いと思いますよ。グルファガム様はかなり良識的な神様ですから」
とある地方都市にある、マンションの一室。
この辺りで大きな影響力を持つ一族が所有するそこで、二柱の神が電気タコ焼き機を挟んで向かい合っていた。
片や、十里を超える長大な身体を持つ大百足である「オオアシノトコヨミ」。
もう一方は、信仰の対象として永く拝まれ、土地神としての役割を果たすようになった巨岩「御岩様」。
何方も、赤鞘と深い縁のある神であった。
オオアシノトコヨミは、赤鞘がまだ人間であったころからの付き合いだ。
なんやかんやあって、足を切り落とされたりしたこともある。
そのあと、またなんやかんやあって神様になった赤鞘の、直属の上司的なものになったりもした。
なので、赤鞘と一番長く付き合いのある神、といえるだろう。
御岩様の方は、赤鞘と最も濃密な付き合いのあった神である、といえる。
永く信仰されていたため、元々神聖にはなっていたものの、御岩様は土地神ではなかった。
それがなんやかんやあって、オオアシノトコヨミに土地神になるよう頼まれたのである。
神としてはオオアシノトコヨミよりもずっと旧いのだが、土地神としては赤鞘よりも後輩。
そんな特殊な事情を持つ神なのだ。
ゆえに、当時の御岩様は、土地神として必要な技術や知識を、全く持ち合わせていなかった。
そこで指導に当たることになったのが、赤鞘だったのである。
さて、そんな二柱がタコ焼き器を挟み向かい合わせで何をやっているのかといえば。
アヒージョを作って、一杯引っ掛けていたのである。
「タコ焼き器もさ。まさかアヒージョ焼かされるとは思わなかっただろうね」
「どうだろう。近頃はそういう使い方も想定して、案外箱の表紙の絵にかいてあったりするわいね」
「ホントに? マジで? 最近、家電量販店とか行ってないからなぁ」
「ゲーミングPCを新しく組もうと思って、秋葉原に行ったときにの。いや、あのあたりは賑やかですわいな」
オリーブオイルを適量流し込み、タコやイカ、鶏肉に刻み玉ねぎやニンニクなどを入れる。
塩などの調味料はお好みで。
隣に置いてある深皿に大量に盛り付けられているのは、各種のパンだ。
オリーブオイルにはパン、ということでオオアシノトコヨミが買ってきたものである。
ちなみに、この部屋は御岩様の御使い。
ヤマネ一族が所有するものであった。
御岩様の知り合いの神などが遊びに来た時などに使う、専用の宴会場だ。
「いやぁ、しかしあのタヌキさんにねぇ。またうちの若い子がお世話になるとは」
お世話になる若い子、というのは、タヌキに振り回されているヤマネのことである。
御使い界隈では、技術や知識を教えてもらうというのは本来、大変にありがたいことなのだ。
まぁ、当のヤマネ自身がどう思っているのかは分からないが。
「正味、タヌキさんが赤鞘さんのところに行く、って言いだすのはさぁ。まぁ、ぶっちゃけ予想してたよね」
「あの娘は、赤鞘殿に入れ込んでおったからの」
「入れ込んでたっていうか。完全にヤンデレだったじゃない? 今もだけど」
「御使いというのはそのぐらいの方がよいわいな。なにしろ、永い年月一緒にいることになるからの」
何しろ、神とお使いの付き合いというのは永くなることが多い。
百年二百年は当たり前。
数千年一緒にいることもザラなのである。
真っ当な精神状態でそんな年月を過ごすというのは、並のものには少々難しい。
それで精神崩壊でも起こしたり、関係がぎくしゃくするよりは、多少病んでるぐらいの方が付き合いやすいのだ。
まあ、真っ当なままでいられるなら、それに越したことはないのだが。
「御岩殿も、送り出すのには賛成ということでよろしいのかの?」
「よろしいも何も。ダメだって言ったら暴れるよ? あの娘」
「だろうの。齢五百を超える狸に暴れられるというのは、ぞっとしないわいな」
「外国行った後、相当がんばったみたいだからねぇ」
「それが、武者修行の末に帰って来てみれば。仕える相手が異世界に行っていた、ではの。普通ならその場で暴れそうなものだわいね」
「まぁー、その辺は赤鞘さんにとっても想定外だっただろうしねぇ。そのまま消滅しちゃってたのよりはずっといいんじゃないかなぁ?」
村は廃村となり、祀られていた神社は崩れ落ちる寸前。
「海原と中原」へ行くことになる直前の赤鞘は、まさに消え去るのを待つばかりであった。
「赤鞘さんが消えてたら、タヌキさんどうなってたんだろうね」
「怨霊とかになっていたのではあるまいかの。消えるのを見ていただけなのか、などとこの身と御身に恨み辛みを向けそうなところだわいな」
「そうねぇ。ボクらもいろいろ手助けさせてほしいっていったんだけどなぁ」
実際、オオアシノトコヨミや御岩様は、様々な形での援助を申し出ていた。
しかし、赤鞘はそれを悉く断っていたのだ。
自分の見守ってきた村が無くなったのだから、それと一緒に静かに幕を閉じたい。
そう考えていたのだろう。
あるいは、自分より貴い神々の手を煩わせるのが恐れ多くて怖い、といった理由もあったのかもしれない。
赤鞘の性格から考えるに、一対九ぐらいの割合で後者の比重が大きいと思われる。
「赤鞘さん、あの性格だからなぁ」
「人である頃から変わらぬからの。おかげで随分借りを作ってしまったモノだわいね」
「それはボクも同じだねぇ。だからさ、できる事なら協力させてもらうよ」
「たすかる。どうもこの身は天の上の連中に嫌われておっての。この身の名が出たとたん渋る連中もおるようでの。全く面倒話だわいな」
オオアシノトコヨミは、御岩様にある頼みごとをしに来ていた。
タヌキの異世界行きに関する事柄だ。
太古の昔になるのだが、オオアシノトコヨミは一部の神々と争っていたことがあった。
その件はもう片付いたはずなのだが、未だに根に持っているものも少なくない。
異世界へ渡るには、そういった「根に持っているもの」に力を借りる必要があるのだが。
根に持っているというだけあって、なかなか交渉がうまく行っていなかったのである。
その連中の上にいる神とは、既に話が付いていた。
昔は争いもしたが、今では一緒にゲームとかをやる仲になっている。
二つ返事で協力を申し出てくれた。
上が頷けば、下も当然ついてくるだろう、と思っていたのだが。
そういう手合いのしつこさを、オオアシノトコヨミは少々過小評価していた。
御上が頷いている以上、最終的には折れるのだろうが、それでは少々時間がかかりすぎる。
何しろ、ああいう連中は百年二百年は平気でごねるのだ。
そんなことになったら、タヌキに申し訳が立たない。
なんとか早々に異世界渡りの算段を付けたいのだが、方法はないものか。
そこでオオアシノトコヨミが思いついたのは、御岩様を頼る、というものだった。
昔の戦に参加していなかった御岩様は、天の神々に恨まれていない。
どころか、よくほかの神を招いて宴などを催しているので、顔が広く受けがよかった。
その御岩様に出てきてもらえば、話が早いに違いない。
無事に協力を取り付けることもでき、オオアシノトコヨミもホッと一息といったところである。
「困ったもんだよねぇ。それでいてタヌキさんのことは体よく使い倒そうって腹みたいなんだから、またなんとも。吸血鬼の次は、関空の件だって言ってたよ」
「かんくう? 空港の穴の件かの。しかしあれは、人間が張っておる結界の件ではなかったかの」
「なにか手に負えない感じになってきたみたいでね。色々手を回して、タヌキさんに頼んじゃおう。って腹積もりみたい」
「御身、その話どこで拾ってきたのかの」
「こう見えてボク、顔が広いからね。遊び友達から色々話を聞いたりするわけ。その中にはもちろん、天の人だっていたりするの」
オオアシノトコヨミも、初めて聞く話だった。
恐らく、まだ天の神々の間。
それも一部で話し合われている段階の話なのだろう。
「情報は大事だからねぇ。方々から色々集めて置いて、損はないよ。こんな風に役に立つこともあるし」
「相変わらずだわいな、御身は。時に、このビールはなかなかうまいの。どこのメーカーかの」
「あ、それ? 実はね、うちの地元の工場で体験講座やっててさ。ボクが作ったの」
「ほぉ。御身が。いや、驚いたの。これはイケるわいな」
「ありがとー、いやぁ、嬉しいもんだね褒められると! じゃあ、とりあえずあれだね。方々にお願いしてみるよ。それでも数か月はかかると思うけど」
「そのあたりは仕方ないわいな。あの娘もそのあたりは覚悟しておるだろうしの。そのあたりはアカゲにうまく話させるわいな」
「彼も大変だなぁ。オオアシさん、人使い荒いから」
「そうでもないと思うのだがの。んむ。このカタツムリ、なかなかいけるの」
「カタツムリっていうのやめてよ、エスカルゴだってば」
この後も、二柱の話し合いはゆるゆると続いた。
かなりの量の酒とツマミが消費されたのだが、まぁ、神々の話し合いというのは意外と酒盛りとイコールだったりするのである。
グルファガムからの手紙を受け取った赤鞘は、顔を青くしたり赤くしたりしながら、うろうろと歩き回っていた。
片手に持っている手紙に目を通し、深いため息を吐く。
手紙を受け取ってから、数十回目のため息である。
「えー、これどうすればいいんですかね。明後日って。明後日ですって、これ」
手紙には、「〇〇月〇〇日にそちらを訪ねる」と記されていた。
ちょうど明後日、二日後の日付である。
「早すぎません? 早すぎません、これ。準備とかそういうのあるじゃないですか。こういうのってほら、神様的な時間感覚を発揮して早くても五年後に行くとかそういう感じになるヤツじゃ」
「グルファガム様は比較的お若い神様ですから。そういった感覚もどちらかといえば人間に近いのかと思われます」
「ああ、そういうのあるんですね」
神様といってもいろいろである。
若い神様といっても恐らく数千、あるいは数万歳ぐらいだろう。
「海原と中原」で言うならば、なるほど若いということで間違いないだろう。
なんなら、もっと歳経た天使などもいるはずだ。
のだが、赤鞘の基準から見れば十分に神様神様した神様である。
直接お姿を見ることすら、恐れ多いとしか思えない。
そんな神様が突然「二日後に行くねっ!」などと手紙を送って来たのだから、心穏やかに過ごせるはずが無かった。
「それほどご心配なさることは無いと思いますよ。グルファガム様はかなり良識的な神様ですから」
さすが罪を暴く天使といったところだろうか。
エルトヴァエルは、グルファガムに関する情報も持っていたようだった。
曰く、「日和見主義で周りの意見に流されやすいものの、個神としては比較的冷静である程度信頼できる判断力を持った神物」なのだとか。
ギリギリ及第点以下、といった評価である。
もっとも、その点数をつけているのは罪を暴く天使だ。
優秀でなければ不可、ぐらいの超辛口採点であるから、今「海原と中原」にいる神の中では、十二分にまともな部類という評価といっていい。
実際、アンバレンスや水底之大神も、「グルファガムならさほど心配することはなさそうだ」と胸を撫で下ろしていた。
傾向と対策も特にする必要はなく、とりあえずいつも通り仕事をしていれば大丈夫、とのことだ。
赤鞘の仕事ぶりを見れば、何をしているかわかる程度の能力はある、ということらしい。
この二柱からそういった評価を受けるというのは、中々のものだといってよいだろう。
なのだが。
赤鞘としては自分より格上っぽい神が来るというだけで、一大事なのだ。
幾ら大丈夫と言われても、むしろ大丈夫と言われれば言われるほど不安になってくる。
こういう時の肝っ玉の小ささにかけては、赤鞘は中々の手練れであった。
「やっぱりあれですかね。垂れ幕とか用意しておいた方がいいですかね。こう、熱烈歓迎! 査察団御一行様! みたいなヤツ」
「いえ、あの、それは用意された側の方が委縮すると思いますので。やめたほうがいいのではないかと」
「インパクトありすぎますかねぇー。用意する時間もないし。あ、お弁当とか用意しておかないといけませんかね。仕出しとか注文しときましょうか」
「その、見直された土地に届けてくれるような業者はないかと」
「あーあーあー。そうでしたよね。そりゃそうですよね。どうしましょうか」
「もしよろしければ、諸々のこと、すべて私に準備させていただければと思うのですが」
エルトヴァエルの提案に、赤鞘の足がはたと止まった。
たしかに、そうしてもらった方が確実だろう。
エルトヴァエルは優秀な天使だし、この世界のしきたりなどにも明るい。
気も回るし、抱えている情報を活用する頭もある。
客が喜ぶようなものを把握し、それを手配することも可能だろう。
赤鞘がアタフタしているよりも、全部任せてしまった方が何千倍も安心で確実なはずだ。
「じゃあ、お願いしちゃっていいですかね?」
「はい。おおよそ任せて頂ければ、私の方で手配させていただきますので」
「そうですよね。その方がいいですよねぇ。じゃあ、お願いしちゃってもいいですか?」
「お任せください。なんというか、こういう仕事は慣れていますので」
「あー、そっか。エルトヴァエルさん、天使ですもんね。神様同士が会う時とかの調整したりも」
「そういうことも、しておりましたので」
「そーですよね! そっかそっか! いやぁー! 助かりますよぉー!」
肩の荷が下りたというように、ほっとした様子の赤鞘。
実のところ、エルトヴァエルは情報収集などが主な仕事だったので、そういった調整の仕事はあまりしたことはなかった。
担当していた部署が違ったからである。
もちろん、まったくしたことが無いわけでないし、やろうと思えば無難にこなすことは可能だ。
では、なぜあえてそのことを言わなかったかといえば、赤鞘を安心させるためであった。
実際特に問題なくこなせるわけだから、不安にさせるようなことは教える必要もない。
別に騙すようなこともしておらず、単に必要のない情報を教えていないだけなのである。
それで赤鞘の精神的安寧と、余計なことをし否無駄な行動力を抑え込めるのであれば、安いものだ。
事ここにきてようやく、エルトヴァエルは赤鞘の操縦方法を把握しつつあったのである。
「じゃあ、私は大人しく土地の管理に集中してましょうかねぇ」
いそいそと地面に座り込む赤鞘を見て、エルトヴァエルは内心でホッとため息を吐く。
実のところ、今回の訪問で何かを用意したり、準備したりする必要は全くなかった。
普段の様子を見てもらうのが目的のようなモノなので、むしろ何もしないで置いた方がいいのだ。
うるさい神ならいろいろと用意しておいた方がいいだろうが、グルファガム相手ならばその必要もないだろう。
むしろ、そういったことをしたら恐ろしく恐縮して、話がややこしくなるはずだ。
話を円滑に進めるために、あえて何も準備しない。
一見矛盾しているようにも見えるが、こういうことが世の中には往々にしてあるのだ。
それでも、一応酒と肴ぐらいは用意しておいた方がいいかもしれない。
赤鞘とグルファガムの相性を考えるに、最終的には一緒に酒でも飲もう、ということになりそうな気がする。
だが、残念ながら赤鞘のところにはそういったモノのストックはなかった。
お菓子やらジュースなら樹木の精霊達用のものがあるのだが、酒は大体いつもアンバレンスが持ち込んで全部飲んでいくので、在庫が無いのだ。
とはいえ、入手する手段はある。
ギルドに連絡をしておけば、エンシェントドラゴンの巣とアインファーブルを繋ぐ鉄道を使い、すぐに届けてくれるだろう。
風彦に買いに走らせてもいい。
アンバフォンを使ってもいいが、会話を赤鞘に聞かれるといろいろと不味かろう。
ここは直接、土彦の地下ドックに行ってしまった方がいいだろうと、エルトヴァエルは考えた。
「では、私は土彦さんのところへ行ってきます。いくつか買い物をお願いしたいので」
「はいはい。気を付けて行ってらっしゃい」
羽ばたいて飛んでいくエルトヴァエルを、赤鞘は手を振って見送った。
相変わらず、離陸や飛んでいる姿は美しい。
あれで着地だけは驚くほど苦手なのだから、天使というのは不思議なものである。
小さくなっていくエルトヴァエルの後ろ姿を見ていた赤鞘は、何とはなしに視線を横にずらしていった。
「見直された土地」の中央は、相変わらず荒涼とした荒れ地が広がっているばかりである。
ただ、視界に飛び込んでくる、妙に煌びやかな物体があった。
精霊達が作った湖と、その上空に浮かぶ浮遊島だ。
樹木の精霊達の影響を受け、力をつけた属性の精霊達。
その精霊達の住処として作られたのが、湖と浮島であった。
浮島は魔力の塊、つまり超巨大な魔石であり、凄まじい力を抱え込んでいるしろものだ。
当初はドン引きした赤鞘だったのだが。
なんやかんやあって今では属性の精霊達を自ら指導し、湖と浮島を整備させていたりする。
基本ビビりな赤鞘だが、どんな状況にも割と早く適応して受け入れてしまうという特徴も持っていた。
日本神特有の「慣れ」というヤツだ。
今ではすっかり気にしなくなっているどころか、土地の管理の手助けになるよう、土地を管理する際の中継機的のような役割を持つように改造してもらっていたりもする。
これができたおかげで、土地の調整はずいぶん捗っていた。
今度訪問しに来るという神様には、あれについてもきちんと説明しなければならないだろう。
なんだか細かいことはよくわからないが、「見直された土地」で何をしているのか見に来るというのだから、なるべくわかりやすく話さなければならない。
そもそも赤鞘は、土地の調整をする腕を見込まれて、この世界に招かれたのだ。
母神が去ってしまい、バランスを失いかけている世界全体の力の流れを安定させる際の、見本となるように。
つまり赤鞘に求められているのは、土地の調整のお手本となることなのである。
そして、恐らく。
他の神に教えを請われた際、その技術を伝えることも、役割の内ということになるはずだ。
「あぁー。今回来るぐる、ぐるー……。ぐるなんとかさんにも、きちんとお教えできるようにしないといけないんですよねぇー。私、説明とか苦手なんですけどねぇ。御岩様の時も、随分苦労しましたっけ」
そんな独り言を漏らしたとき、ふっとある考えが頭に浮かんだ。
なにか、お手本になるものを用意する、というのはどうだろう。
湖に行って魔石をもらい、それの中を土地に見立てて、内部の力の流れを調整する。
目の前でそれを実践して見せれば、説明がしやすいだろう。
仕上がったものは、お土産にでもしてもらえばいい。
我ながら、なかなかいい考えではなかろうか。
赤鞘は、自分にしては珍しくいいアイディアだと、顔を綻ばせた。
「エルトヴァエルさんも出かけてますし、今のうちに材料になる魔石をもらいに行きましょうかね。精霊さんにお願いすれば、分けてもらえるでしょうし」
思い立ったが吉日。
赤鞘は早速、精霊達の湖へ向かうことにした。
もしこの時エルトヴァエルが居たら、間違いなく赤鞘のことを止めていただろう。
あの時目を離していなければ。
エルトヴァエルがそんな風に後悔するのは、この二日ほど後のことである。
あいっかわらず前回予定していたところまで行きませんでした(
次回は、土彦とカリエネスの悪だくみ
ガルティック傭兵団の、次の仕事
その辺が書けたらなぁーと思います
赤鞘とグルファガムの対面は、次回かその次って感じでしょうか・・・
えー、全然関係ないことなんですが、最近書き始めた小説の宣伝をさせていただきたいと思います
「うちの村の子供が「呪術王」とかいう禁忌系スキルを取得した件」
https://ncode.syosetu.com/n6751fz/
勢い全振りしたコメディです
アマラコメディが大丈夫という方は、楽しんでいただけると思います
「ユカシタ村開拓記 ~ネズミ達の村づくり~」
https://ncode.syosetu.com/n6931fw/
手のひらサイズのネズミ獣人「ラットマン」の夫婦が、新しい村を作るために奮闘するお話です
コメディ系ではないけど、もふもふしてます