百三話 「赤鞘様、きもぉーい!」
風彦を創造し終え、一仕事終えた赤鞘とエルトヴァエルは、今後の流れについて確認することにした。
何度か確認をしたことではあるが、赤鞘の記憶力はとてつもなく低い。
繰り返し学習は基本なのだ。
ついでに言えば、風彦との状況のすり合わせという意味もある。
エルトヴァエルが情報を詰め込んでいるとはいえ、確認は必要だろう。
そんなわけで、赤鞘はパイプイスを二つ引っ張り出すと、地べたの上に並べて設置した。
エルトヴァエルと、風彦が座る為の物だ。
赤鞘はといえば、本体である鞘を社の中に納め、扉からにょっきりと顔だけを出していた。
「あの……流石にそれは……」
若干引きつった顔でいうエルトヴァエルに、赤鞘は真剣な顔を向ける。
アグニー達が作った社はかなり小さく、赤鞘の肩幅ほどもないものだった。
そんなところから、赤鞘の首だけが飛び出しているのである。
ビジュアル的には、生首がくくりつけられているかのように見えるのだ。
あまり見た目がよいものではない。
というか、ものすごくホラーなビジュアルになっていた。
「ダメですかね。わりとこう、居心地はいい感じなんですけど」
「そう、ですね。どうでしょう。なんというか……」
なんと言えば角が立たないだろう。
どうすれば傷付けないだろう。
神様というのは気難しく、繊細なものが多い。
赤鞘は割とその辺気にしなさそうではある。
だが、赤鞘もアレで一応神様なのだ。
敬うという意味でも、言葉は選ばなければならないところだろう。
だが、そんなことをまったく気にしない者達がいた。
樹木の精霊達だ。
「赤鞘様、きもぉーい!」
「なまくびー!」
「にょっきりしてる!」
容赦ない台詞での攻撃に、聞いているエルトヴァエルの顔が凍りつく。
だが、やはりというかなんというか。
赤鞘は困ったように苦笑を浮かべ、特に気にした様子もなかった。
「あー。確かにちょっと怖いかもしれませんねぇー。でも、この中には居たいんですよねぇー」
「えー? どーしてー?」
悩ましげな表情をする赤鞘に、樹木の精霊達は首を傾げる。
赤鞘はそんな様子を見て、楽しそうに笑った。
「お社っていうのは、特別な場所なんですよ。あるだけでこう、私みたいな雑魚神でも少しだけ影響力を増やす事ができるんです。まあ、作業場みたいなものですかねぇー」
例えはアレだが、実際その通りだった。
神によっても様々なのだが、赤鞘にとって社というのは、職場兼住居のような場所なのである。
そこを中心とすることで、力の流れの調整がしやすくなるのだ。
地べたで作業をするのと、机やイスを用意するのの違い、とでも言えばいいのだろうか。
居場所があるという安心感だけではなく、実際に作業効率的もよくなる。
「鳥居なんかと、手水場もあれば……いや、流石にそれは贅沢ですかねぇー。でもいいですよね、手水場」
鳥居は、神様の領域、神域と俗世を区切る結界だ。
ただ、赤鞘はそれも利用して、土地を整えるための道具のように使っていた。
手水場というのは、神社などでお参りするときに手や口などを清めるために用意された、水場のことだ。
元来は人間が使うためのものであるコレも、赤鞘が住んでいた周辺の土地神達は、力の流れの調整に利用していたのである。
使えるものは何でも利用する。
実に逞しい神様根性だ。
ちなみに、地球時代の赤鞘の社には手水場はなく、いつも持っている社を見ては、羨ましく思っていた。
赤鞘にとって見れば、憧れの家具とか、いつか自分の工場にも置きたい工作機器とか、そんな感じのアイテムなのである。
「あぐにーたちに、たのんでみればー?」
「いやぁー! 今はほら、アグニーさん達は村の事で手一杯ですからねぇー。いつか余裕が出てきたら、作ってくれるかもしれませんけど」
樹木の精霊に言われ、赤鞘は苦笑交じりに返す。
どこまでも受け身な神様。
それが赤鞘なのだ。
「あ、そんなことより、早く出ないとですね」
赤鞘はもぞもぞと身体を動かすと、社から身体を出し始めた。
明らかに入らないであろう狭い扉から目つきの悪い赤い羽織の黒装束が出てくる姿は、かなりシュールだ。
エルトヴァエルはなんとか表情を引きつらせないように精一杯努力しながら、後ろを振り向く。
視線の先にいるのは、樹木の精霊達にいじられている、風彦だった。
一つ結びにした髪の毛を身体に巻きつけたり、ほっぺたを突っつかれたりしている。
そんな風彦だったが、その視線は赤鞘に釘付けになっていた。
頬を引きつらせて、なんともいえない笑顔を貼り付けている。
どうやら、赤鞘のビジュアルに引いたらしい。
そんな風彦の様子を見て、エルトヴァエルは満足そうに頷いた。
風彦の役割は、エルトヴァエルの代わりに世界中を飛び回る事である。
仕事内容は多岐に渡り、情報収集から交渉まで実に様々なものになる予定だ。
それらをこなすには、ある程度の常識が不可欠だろう。
水彦のように、常識以前に物事を知らなさ過ぎるのはいただけない。
土彦のように、知った上でぶっ壊しにかかるのも駄目だ。
このぐらいの反応のほうが、色々安心できるというものだろう。
あまり常識的過ぎるのも立場的に問題があるかも知れないが、これ以上なさ過ぎるものが増えるのも困る。
風彦を作るときに織り込んだ情報と常識は、上手く芽吹いたようだ。
しかし、ガーディアンに求めるものが「常識」というのは如何なものなのだろう。
なんとも複雑な心境のエルトヴァエルだった。
エルトヴァエルがそんな事を考えている間に、赤鞘は自分用のパイプイスを引っ張り出してくる。
本来はエルトヴァエルか風彦がすべきなのだろうが、そういう事務的なことをしている方が心身ともに充実するのが赤鞘なのだ。
つくづく下っ端根性が染み付きすぎている神様である。
「ささ、お二人とも座って下さい」
「はい。有難う御座います」
「お言葉に甘えまして」
赤鞘に促され、エルトヴァエルと風彦はパイプイスに腰掛けた。
遅れて赤鞘も腰をかけるが、その膝にはすぐに樹木の精霊達が滑り込む。
見掛けは随分大きくなった樹木の精霊達だが、まだまだ幼い行動が目立つ。
赤鞘は好々爺然とした顔で目を細めると、エルトヴァエルの方へと顔を向けた。
「ええと、風彦さんのお仕事ですよね。エルトヴァエルさんの代わりに情報を集めるのと、後なんでしたっけ?」
「はい。メテルマギト以外に捕まっているアグニーさん達を、奪還する準備をしてもらいます」
「おー……」
分かっているのかわかっていないのか、赤鞘は感心したような声を出した。
こういうときは大概わかっていないのだが、エルトヴァエルはとりあえず説明を続ける。
「メテルマギトは大国な上に、捕まっているアグニーさん達の数も多く居ます。その上、国家事業として捕まえているので、警備も厳重です」
「は、ってことは、他の国は違うんですか?」
「大半の国は、国というよりも個人が監禁している場合が殆どです。奴隷商や、貴族の愛玩用などですね。そういったものは、警備も高が知れています」
専用の大掛かりな設備を整えているメテルマギトとそれ以外では、その差は歴然だ。
型落ちしているとはいえ、メテルマギトがアグニー達を収容しているのは軍事用の空中移動島である。
潜入するだけならばともかく、アグニーを奪い返すとなれば、戦争をする気概が必要だろう。
それに対して、それ以外のアグニーを監禁しているのは、一商人や貴族程度だ。
エルトヴァエルの言うとおり、監視、警備も、メテルマギトに比べればあってないようなものといえる。
「その程度のものであれば突破しうる実働部隊を、まずは用意しました。ガルティック傭兵団の方々ですね。装備のほうも、現在土彦さんが中心になって強化しているところです」
「あー。あの人たちですねぇー。頼もしそうですからねぇー」
「ですが、まだ問題もあります。現在の状況では、容易に外部から資材が持ち込めません。見直された土地が開かれた事は、まだ秘密にしておく事になっていますので」
「アンバレンスさんとも話し合って、そう決めましたからねぇー」
見直された土地の封印が、解かれた。
大きな事であるだけに、周囲に与える影響は大きいものになる。
それを世界中に報せるには、まだ時期尚早だろうというのが、最高神であるアンバレンスと、赤鞘が出した結論だった。
なので、見直された土地で目立つ行動をするのは、なるべく避けたいところなのだ。
「なので、物資の搬送などは土彦さんが掘った、アインファーブルへの地下トンネルを使っています。コレでアインファーブルから見直された土地への輸送に関してだけは解決しましたが、仕入先にはまだ困っています」
「へ? 普通に買えばいいんじゃありません?」
「大量の物資を買い付けて、どこか分からないところに運ぶ。というのは、かなり目立ちますので。特に武器装備に関わるものは、特に」
「ああ、そりゃそうですよねぇー」
沢山のものを買うというのは、実はかなり目立つ行動なのだ。
それが衣服や食料などだけであれば、素人でもある程度ごまかせるかもしれない。
だが、現在見直された土地に必要なのは、そういった一般のものだけではないのだ。
ガルティック傭兵団が使うための、軍事用の資材も必要なのである。
武器や装備自体は見直された土地内部で作るにしても、特別な資材というのは買い付けるだけで非常に目立つ。
ましてそれがアインファーブルに運び込まれたとたんに消えたとなれば、なおさらだろう。
「でも、絶対に必要ですからねぇー。武器も無しに戦うって言うのは意外ときついですから。私も人間時代に経験があるんですけどねぇー。刀無しで戦うのは辛いですよぉー」
なにやら嫌な事でも思い出したのか、赤鞘は嫌そうに顔をゆがめた。
お腹の辺りを押さえてうめくその様子に、エルトヴァエルは首を捻る。
「あ、すみません。話に戻りましょうか」
「分かりました」
はっとした様子で促す赤鞘に、エルトヴァエルは一つ頷いて説明を再開する。
「武器に使えるような資材は、買い付けるだけでもかなり目立ちます。それも大量となれば、買い付けること自体が難しいでしょう。そしてその運搬も、難しくなっていきます」
「武器商人の人も、買い付けと運搬が腕の見せ所だっていいますもんねぇー。映画で見ただけですけど」
「そこで、今回は二つの国、そして、それに準じる団体一つに協力を仰ぎます。その連絡役は、風彦さんに勤めてもらいます」
「はい。お任せください」
樹木の精霊達にいじられながら、風彦はにっかりと笑った。
赤鞘といじられ方がほぼ同じなあたり、流石赤鞘の被造物と言った所だろうか。
「まずは、団体。これはギルドの事です。アインファーブルはギルドの街ですので、話を通しておけば色々動きやすくなるでしょう」
「はぁはぁ。でも、突然押しかけて大丈夫なものですかねぇー?」
「ギルドマスターの“慧眼の”ボーガー・スローバード氏とは、一度お会いした事があります。恐らく、私からの親書を持っていけば、話が通りやすいでしょう」
以前水彦が持っていった手紙が、ボーガーの手に渡ったことがあった。
そのときに彼がエルトヴァエルが書いたものだと気が付かなかったのは、エルトヴァエル自身が巧みにカモフラージュしたからだ。
今回は逆にきちんと分かってもらわねばならないので、エルトヴァエルからの親書であるという証拠をいくつか付けて、渡す事になる。
天使が人間へ送る、特殊な封筒を使ってもいいだろう。
赤鞘は感心した様子で頷く。
「はぁー。ていうか、エルトヴァエルさんってギルドの偉い人とお知り合いなんですねぇー」
「はい。以前の仕事柄、といいますか……」
「えーと、なんでしたっけ? なんかを、暴く? 天使? でしたっけ?」
「アインファーブル内での行動の自由が担保されましたら、次は物資の確保です。これは見直された土地を元々持っていた国に依頼しようと思っています」
エルトヴァエルは珍しく早口でまくし立てた。
一気に情報が流れ込んできた事で、赤鞘の頭は混乱。
先ほどまでの話題が吹き飛んでしまう。
罪を暴く天使。
それはエルトヴァエルにとって、中学時代に書いたオリジナルの小説設定ノートを見られるレベルの恥ずかしさを感じさせる呼び名なのだ。
「確か、ホウーリカ王国でしたよね?」
自分の土地に関わる事なので、覚えていたらしい。
片っ端から物を忘れていく赤鞘だが、土地に関わる事だけは忘れにくいのだ。
あくまで、忘れにくいだけだが。
「そうです。ここが彼らの土地だったという事は、つまりこの近くにその国がある、ということになります」
実は、見直された土地に一番近い国はホウーリカ王国なのだ。
一番近くにある街、という意味では、アインファーブルになる。
だが、アインファーブルはどこの国にも属していない、特殊な街だ。
ゆえに、国、というくくりで見るのならば、ホウーリカ王国が最寄の国なのである。
エルトヴァエルが言ったように、元々見直された土地がホウーリカ王国の港町であったことを考えれば、当然だろう。
「この土地と因縁もある彼らなら、快く資材を売ってくれることでしょう」
「買い付けのお金はどうするんです?」
「水彦さんが稼いでくれています」
「あー……」
水彦は、アインファーブルで冒険者として仕事をこなしていた。
最近では頼りに出来る仲間も出来たようで、収入も高い水準で安定している。
既にかなりの金額が集まっており、それを使えば金銭面の問題はないだろう。
エルトヴァエルは、さらに説明を続ける。
「次に、それらの運搬です。コレは、以前から連絡を取っている、スケイスラーに頼むことにしています」
「へぇー。運送屋さんなんですか?」
「運送国家、です。この世界では運送は、それを専門に行う国が取り仕切る仕事なんです」
「はぁー。そうなんですねぇー」
赤鞘は感心した様子で唸ると、コクリと一つ頷いた。
「水彦の稼いだお金で、ホウーリカ王国からものを買って、それをスケイスラー王国に運んでもらって、アインファーブルから見直された土地に運び込む。ってことですかね?」
「その通りです」
「で、その資材を使って、武器や兵器をつくる。それを使って、アグニーさん達を助ける」
「そうなります」
指を折りながら、赤鞘はゆっくりと確認するように声に出す。
エルトヴァエルが肯定してくれたことにほっとした様子で、赤鞘は腕を組んだ。
正直、もう訳が分からなくなっていた。
基本的に赤鞘は、土地を調整する事しかとりえのない神様なのだ。
ちなみに人間時代は、腕っ節だけが自慢であった。
常に一芸に秀でている、といえば聞こえはいいが、要は一つしかとりえがないのだ。
ほかの事に関しては、ずっと誰かに任せてきていた。
もしくは、見なかったことにしてきたのである。
なんだか問題があるようにも思えるかもしれないが、赤鞘はここ数百年それでやってきたのだ。
今更やり方を変えられるほど、器用でもない。
そんなことが出来るぐらいなら、廃村の社で、消えかけていたりしないだろう。
「ま、いっか」
結局、たどり着くのはいつもの結論だった。
「ソッチ系は、エルトヴァエルさんの思うようにやってください。責任は私が取りますから。ただ、アグニーさん達の意思に沿うようにしてあげてくださいね」
「はい。分かりました」
赤鞘に言われ、エルトヴァエルは大きく頷いた。
満足そうにそれを見ると、赤鞘は今度は風彦のほうへと顔を向ける。
それに気が付いたのか、風彦は頭の上に乗っていた樹木の精霊を押しやり、赤鞘の方へと向き直った。
「風彦さんも。生まれてすぐで大変ですが、よろしくお願いしますね」
「勿論の事、お任せください」
にっかりと笑う風彦に釣られ、赤鞘もへらりと笑った。
樹木の精霊達は何が面白いのか、そんな赤鞘達を見て面白そうにはしゃいでいる。
赤鞘は近くにいた樹木の精霊の頭をなでると、エルトヴァエルに訪ねた。
「おおよその方針は分かり、いえ、よく分かりませんでしたけど。とにかく、風彦さんはとりあえず何をするんです?」
どこまでも正直な赤鞘に若干の頭痛を覚えつつも、エルトヴァエルは口を開く。
「まずは、スケイスラーに行ってもらいます。そこで、バインケルト・スバインクーと顔を合わせてもらう予定です。その後、アインファーブルに行き、ギルドマスター、そして、滞在しているホウーリカの第四王女と会ってもらいます」
「成る程。風彦さんの足を活かすわけですか」
風で作られただけに、風彦はすこぶる足が速い。
まだ確かめてはいないが、それでも確実にエルトヴァエルか、それ以上の移動力があるはずだ。
テストをしなくてもある程度実力がわかるのが、ガーディアンのいいところである。
風彦は面白そうに笑うと、ポンと自分の胸を叩く。
「場所もエルトヴァエル様から頂いた知識にありますから」
「遠回りにはなりますが、バインケルトは優秀な人物です。先に情報を渡して、色々動いてもらいたいので。面倒だとは思いますが。よろしくお願いします」
「なになに。色々と見物してきますよ。ついでに、情報収集も」
さすが、エルトヴァエルの代わりを務めるガーディアン、と言った所だろうか。
情報収集という言葉を聞き、エルトヴァエルは満足そうな顔を見せる。
その様子を眺めながら、赤鞘はふと、考え深げに目を細めた。
どこかで捕まっているかもしれない仲間を、アグニー達はとても心配している。
助けたくはあるだろうが、アグニー達にはまずムリだろう。
だから、それが可能な人員を事前に用意しよう、というのが、今回の事の始まりだ。
なにやらやたら大掛かりになってしまった気がするが、まあ、いいだろう。
エルトヴァエルが必要だと思ったから、そうしたのだろうから。
そう、赤鞘は思っていた。
全ての準備が整ったら、アグニー達に意思の確認をして、傭兵団は本格的に動き出す事になる。
今はまだ、その「準備」の段階だ。
その時点で既に偉い騒ぎになっている気がする赤鞘だったが、とりあえず気にしないことにした。
世の中、なるようにしかならないのである。
方々に色々頼む事になるが、それもまたご近所づきあいの一環だ。
そこで、赤鞘はふとあることに気が付いた。
「そうだ。お世話になる人達に、挨拶しといたほうがいいんですかねぇー。ばいん、何とかさんと。あと、ホウーリカの王女さま? それから、ギルドの偉い人」
これらの人物は、この土地の事情を知ることになる。
それなら、直接会っても問題ないだろう。
というのが、赤鞘の考えだった。
幸いこの世界では、神が人間の前に姿をさらすことは特に問題がないことなのだ。
お世話になるなら、挨拶ぐらいした方がいいはずだ。
「そのお三方にお会いできませんかね?」
「はい?」
「へ?」
赤鞘の問いかけに、エルトヴァエルと風彦は間抜けな声を反した。
この赤鞘の提案が後々それぞれの国と組織を、大きく揺るがす事になる、のだが。
赤鞘はそんな事とはつゆ知らず、へらっとした顔で笑っているのであった。
随分久しぶりに書きました
そのせいか、なんかしっくり来ない感じ・・・?
まあ、いつものことですが
次の話は、なるべく早く上げたいです