6/11
第五章
「驚いたね。まさか21世紀になってもこの都市伝説を覚えてる人がいるなんてね」
「ええ、覚えてるわ。そしてあなたの警告も」
「俺の警告?ああ、将来の日本の事か?残念ながら今の日本の危機はまだ序の口だよ」
「日本だけ『ノストラダムスの大予言』がある意味遅くなってから成就するようなもんだ」
「ところで、ここは……?」
「学校だよ。それも中学校」
「君の母校」
「ただし、1990年当時の」
「君はバブル絶頂期当時、今の君や今の家族や今の社会を想像できたかい?」
「できなかった」
「ということは今の10年後もそう」
「あなたは未来が分かってるのね?」
「うっすらとね」
「僕たち天邪鬼は占いも特技。ゆえにうっすらとだけど未来が何となく分かる。外れることも多いけど」
「さあ、ここは君の逃げ場所じゃない。帰るんだ」
そういうとまたしても封印呪文を唱えた。
そして職員室の鏡の前に立つ。
「天邪鬼!」
鏡が渦巻いていく。
「次は2011年ね」
「楽しみに待ってるよ」




