世間知らずの白髪の少女と古代魔法都市(自衛隊との記憶)「二つの世界を結ぶ架け橋」
世間知らずの白髪の少女と古代魔法都市(ただの少女として)「私ね、みんなのことが、大好きだよ。」の続編です。
アストレア王国の女王、結衣が日本の首相官邸に降り立ったのは、新緑が目に鮮やかな初夏の頃だった。かつて紫色の髪の少女、紫苑として穏やかな日々を過ごしたこの国に、今、女王として再び足を踏み入れた感慨は、一入ひとしおだった。
今回の来日の目的は、日本との間で防衛協定とエネルギー資源供給協定を締結すること。アストレア王国が持つ莫大なエネルギー資源は、地政学的な不安定要素を抱える日本にとって、喉から手が出るほど欲しいものだった。一方、3億5000万の職業軍人を擁するアストレア王国の軍事力は、周辺諸国との緊張が高まる日本にとって、頼りになる存在となり得た。
首相との会談は、友好的な雰囲気の中で始まった。首相は、結衣の若き日の日本での滞在経験に触れ、歓迎の意を示した。結衣もまた、流暢な日本語で応じ、子供の頃に夏休みの子供向けツアーで防衛省を見学した際の思い出を語った。
「あの時、案内してくださった自衛官の方々の真剣な眼差しや、建物の構造が、内部が武装勢力に制圧されないようにドーナッツ型になっているのを、今でも鮮明に覚えています。」
結衣の言葉に、首相は驚きを隠せない様子だった。まさか、アストレア王国の女王が、日本の防衛省にそのような個人的な記憶を持っているとは想像もしていなかったからだ。
会談は核心に入り、防衛協定とエネルギー資源供給協定の具体的な内容について話し合われた。アストレア王国は、日本に対し、有事の際の相互防衛義務、共同軍事演習の実施、そして日本国内へのアストレア王国軍の一部駐留を提案した。一方、エネルギー資源供給協定では、アストレア王国が保有する豊富なエーテル鉱石を、長期にわたり日本へ安定的に供給することを約束した。
日本側は、アストレア王国の申し出を歓迎しつつも、その強大な軍事力に対して懸念の声も上がった。特に、国内への外国軍の駐留は、世論の反発を招く可能性があった。
そのような状況の中、結衣は、子供の頃に防衛省で感じた自衛官たちの真摯な姿勢、そして何よりも、日本で暮らした日々の中で育まれた、この国への特別な想いを首相に語った。
「私が紫苑としてこの国で過ごした時間は、かけがえのない宝物です。日本の人々の温かさ、美しい自然、そして何よりも、平和を希求する強い想いを、私は肌で感じました。アストレア王国と日本が手を取り合うことは、単なる国家間の利害の一致ではなく、私が大切に思う二つの世界を結ぶ、希望の架け橋になると信じています。」
結衣の言葉は、首相の心を深く打った。女王としての冷静な判断力と、個人的な感情が入り混じったその真摯な眼差しに、首相は心を動かされた。
その後も、両国の間で詳細な協議が重ねられた。駐留軍の規模や活動範囲、エネルギー資源の供給量や価格など、多くの課題を乗り越え、最終的に、防衛協定とエネルギー資源供給協定は無事に締結された。
調印式の日、結衣は再び、子供の頃に大臣と写真を撮った思い出の場所を訪れた。大臣室を見渡しながら、彼女は、過去の小さな出来事が、今、こうして二つの大国を結ぶ礎となったことに、深い感慨を覚えた。
アストレア王国と日本の新たな関係は、決して平坦な道のりではないだろう。しかし、結衣の個人的な想いと、両国の未来への希望が、困難を乗り越える力となるはずだ。紫色の髪の少女が見た日本の風景は、今、女王結衣の行動を通して、世界を変えようとしていた。
携帯型対弾シールド(Maxゲージ100・残量1になると再装填される・拳銃の弾=5ダメージ/理論上19発までは耐えられる)結衣は、防御特化の武器の研究をしている。
アストレア王国製多目的輸送(防衛協定を結んでる国に最大10隻まで供与)
在日アストレア王国軍の兵士(在日アストレア王国軍人は、99%女性。)(身体能力は人間の2倍。)(戦闘スタイルは、万能手)日本の防衛を担当。駐留戦力:5000万人。
アストレア王国スカーレット所属隊長・ベルーナ(身体能力は、人間の2180倍。体術専門。魔法耐性・銃弾無効。)日本の防衛も担当
エリック・ハート(歴代魔剣士合格者・合格率200万人に7人の合格者)元非魔法使い・日本の防衛も担当
アストレア王国女王【結衣】。世界級魔法である【幻想魔法】と【空間操作能力魔法】の使い手。
【幻想魔法】想像の具現化。世界の法則も捻じ曲げる能力。本編で語られる世界の悲劇の元凶。
【空間操作能力魔法】石ころから、惑星、さらには、世界そのものも操れる能力。【結衣】の中に、彼女の姉がおり(同一空間理論)、姉の能力を借りている。【使用条件】:姉の使命、【結衣】の使命を守ること。
結衣:「私とあなたの間に距離はない。」
結衣:「その入れ物。いったい、何でできてるんだろうね♪」
私が実際に、小学生の時に、夏休みの子供向けツアーで防衛省を訪れ、内部見学や中谷大臣(当時・第66代 防衛庁長官)とお写真を撮っていただいた記憶を織り交ぜて、書かせていただきました。
良い大変貴重な経験でした。本当に、お忙しい中、当時は、ありがとうございました。