人生二度目の厄日
この生活を初めてちょうど一年が経った。
山のように来る批判の嵐。自宅に凸してくる輩。俺が作った自作の画集や漫画を燃やしたり、破いたり、落書きしたりそんな写真を送られ、あげくの果には過激な殺害予告。
あの頃は自殺だって考えたよ。生きるのも辛いって話……でもまあ、なんとか耐えきってみせたぜ。自尊心と自信が粉々に粉砕されて実家から追放されてしまったけど。
案外人間何とかなるものだとは思う。ちょうど一年が経ったけど今は何とか生活することができていいる。とてもありがたいことにね。あぁ、絵を描くことが嫌いにならなくてホントに良かった!
これからもひっそりと居候先のお手伝いをして、合間にゆっくりと絵を描いてのんびりと隠居生活を続けていく――……はずだった。少なくても昨日の夜まではそう思っていた。なんでこうなった?
今、この日記をつけている俺はもしかしたら昨日までの俺とは別人かもしれない。いや、肉体は変わっても魂みたいなあれは――あーだめだ、今も混乱してて書きたい言葉が思いつかない。
あーとにかく、今この文を書いている俺は昨日までの俺とは違って肉体的には女の子になっている。もちろん書いているのは俺自身だけどこのシャーペンを握る細い手と腕の持ち主の体は昨日までの俺とは違う。
俺かもしれないし俺じゃないかもしれない……うん、ダメだ。話がまとまらない……今日は色々ありすぎた……
日記を書けるスペースがもうなくなったから簡潔にまとめると、朝起きたら女の子になっていたというとある創作ジャンルのお約束事みたいな出来事が俺の身に起きた。
しかも、あんな大事になるなんて……なぜだ? と、問いかけても何も返答は来ない。意味が分からない早く元に戻してくれよ……
はぁ、今日は眠れそうにないな。いろんなことがありすぎた……女になったり、トラウマ蒸し返さり、変な作家にスカウトされたり……
朝起きたら全てが元に戻っていればいいのだが……嫌な予感がする。これは戻れないやつだ。せめてぐっすり夢の中だけでも男に戻りたい。
おやすみなさい。
しばらくお暇が出たので息抜きに紙に書いてたのを手直しで改稿して記載。よろしければ評価等よろしくお願いします。