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異世界整体師の転移プロローグ

Twitter上に4コマ漫画の高画質版が掲載されています。

https://twitter.com/yururin2011/status/1556580623816736770


私がいつも通り眠りにつくと、声が聞こえてきた。

「ホームページを見て声をかけたのですが、ゆるりんの店長ですか?」


(電話じゃなくて直接声かけるとかあるのか?幻聴か?夢か?)


「一応あなたは寝ています。だから夢の中です。念じるだけで言葉が通じますよ。」


(ん・・・?)


「私は異世界の神です。ゆるりんでは”ゆるんで強靭で自由に使える身体”を提唱していますよね?」


(はい。開店当初からそれは提唱しています。)


「是非、店長の理論や技術を異世界で普及して頂きたいのですが、いかがでしょうか?」


(いやいや、現実世界に未練が無いとか、異世界行きてえッてタイプじゃないので困ります。)


「それでは定期的に転移するというのはどうでしょう?寝ると転移する感じで、現世では一瞬の扱いです。」


(それなら大丈夫ですが、安全性は担保されているんですか?)


「はい、もちろん。異世界で仮に死亡した場合、強制的に現世に戻って貰います。その間に次回また転移する為の身体を作り直します。だから実質不死身です。」


(ひでえチートだなあ)


「あとはあなたに対しての魔法による影響を無効化できます。つまり魔法攻撃や身体強化による攻撃は効きません。念の為、毒物などの耐性も付けておきます。」


(かなり気前がいいなあ)


「リスクはほぼ無いので、まず行ってみて下さい。色々状況も分かると思います。それではお願いします。」


(え、え、ちょ…ま)


それからは早かった。転移したのは教会で、神父らしき人とシスターらしき人が待っていた。神託があって待っていたらしい。言葉は日本語だった。国の王様にも話は通してあって、店舗用の物件にも案内された。


この世界の文化はほとんどが日本人によって伝えられたらしい。日本語が使われている理由もよく分かった。公衆衛生もしっかりされていて、これも日本人の仕業。しかし、文明は中世位で止まっている。

建物や服装はヨーロッパを彷彿させるが、公衆衛生や教育がしっかりしているので江戸時代~明治時代の日本のように感じる。


異世界神は何故、科学者を先に連れてこなかったのか。

それは異世界が間違った成長を遂げたからだろう。


真っ先に気付いたのは異世界人の歩き方の汚さだ。

20代後半で既に老人の様な歩き方だった。A級の冒険者もデスクワークで疲れている日本人とさほど変わらない。


大抵の事が魔法で出来てしまう。だから重い物を持ち上げる時は身体強化魔法。仮にそれで傷めてしまったら回復魔法。まるで地球の現代人が機械や薬を使う感覚だ。

これで蒸気機関や各種科学の発展をしてしまえば、この世界の平均的な身体能力はボロカスになってしまう。


現に奇病は出始めている。どんな回復魔法を使っても治らないらしい。

これは当然だと思う。

傷めるほど筋肉が硬くても、傷めるほど筋力が弱くても、傷めるほど下手な使い方でも魔法で何でも解決してしまえば、魔法で解決できないレベルまで悪化が止まらない。


異世界が舞台で、しかも魔法社会であっても、ゆるりんで提唱している

”ゆるんで強靭で自由に使える身体”というのは変わらない本質であると確信が持てた。これが理由で異世界神は私を異世界に呼んだのだろう。


ゆるりん異世界支店(予定)の店舗の片隅でウトウトして気付いたら現世に戻り、変わらぬ朝を迎えていた。

最後まで読んで頂きありがとうございます。


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