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転生悪役令嬢の憂鬱 ~異世界転生した肩こり令嬢~

Twitter上に4コマ漫画の高画質版が掲載されています。

https://twitter.com/yururin2011/status/1556580623816736770


挿絵(By みてみん)

山村 優美奈(33)は、生粋の西東京市生まれの西東京育ち。

何故か異世界に転生してしまった。


 その転生先というのが乙女ゲームの世界で、ゲームの主人公ではなく主人公をいじめる悪役令嬢だった。

この乙女ゲームは悪役のやる事もえげつないのだが、悪役の悪事が断罪されて行き着く先もえげつない。

山村 優美奈はいわゆるバッドエンドを避けるためにエリザベス・ロート(18)として奔走してる。


「選択を間違ったら悪役令嬢が●●されて●●になり、●●というルートがあるのよ…」


「で、でも、ストーリーを知っているから避けられるんじゃないですか?」


「避けたはずなのに、フラグがまた立つのよ。世界がどうしてもそっちに寄せてくるの。」


悪役の最後はそれはそれは凄惨だ。

悪役令嬢ブームに乗っかったゲームで、何を狂ったのか胸糞ルートが沢山あるらしい。



~異世界で出会った時はこんなやり取りがあった~

エリザベス(優美奈)はある日、お忍びで街を歩いていると、山村 優美奈の時に西東京市の東伏見駅前にあった”ゆるりん”の看板を目にした。


(看板もゆるりんだし店長はそのままじゃん)

「店長さんも転生していたんですか?山村です。山村優美奈。」


「ん・・・?」


その時、店長は意味が分からなかった。

段々と意味を理解していった。


(転生者もいるの?しかも西東京市民って範囲狭いな・・・)

「生粋の日本人顔だったのにめっちゃブロンドの西洋人になっていますね。はは・・」


それ以来ゆるりん異世界支店に通うようになった。


話を聞いていてゆるりん店長は疑問だった。

「現実世界での山村さんはまだ通っているんだけどなあ。そこら辺どうなっているんだろう?

並行世界的な感じなのか??」


ゆるりん店長は神から他の転生者などについて詳しくは聞いていなかった。

どうやらゲームで描写されていた貴族たちの存在はこの世界にそのまま組み込まれているらしい。しかし、描写されていない町民などの設定はまた別という事は最近分かってきた。


分からない事が多くて店長は不安だった。



話は戻って、現実世界の山村 優美奈は保育士をしている。コンプラの時代に移り、子供の命を預かる為ストレスは多い。ストレス発散に酒を飲み、次第に飲酒の頻度は増え、生理が重く、頭痛に悩まされてゆるりんに通い始めた。

ちなみにゆるりん店長は、閉店後に東伏見駅前で千鳥足の優美奈を何度か見ていた。


「タバコを吸わないのは良いのですが、お酒は週に2回までにしましょう。」

飲酒の頻度を減らすように店長に言われていたが、なかなか減らせなかった。


それでも学生の時にテニスをしていたので運動には抵抗が無く、週末のジム通いやストレッチなどのセルフケアを続けて体調は良くなっていった。そのうち酒を飲むと翌朝の体調が悪い事に気付き、飲酒を週2回に減らす頃には頭痛も出なくなった。

最初は2週間に1度だった施術も店長が考えたプランの通り月1回で済むようになり経済的にも安心。


ところがこの異世界では悪役令嬢になり、性格の悪い貴族に囲まれ、選択を間違えればバッドエンドというプレッシャーに耐えるうちに肩こりと頭痛が再発した。


「やっぱり首の前側が硬いですね。」


「自分でも押しているんですけど上手く当たらないんです。」


「まあ、表面も硬いのでなかなか奥には入らないと思いますよ。」


優美奈はストレスにより首の前側にある斜角筋や、脇やお腹周りの呼吸筋が固まっていた。

それでもストレッチやゆるりんオリジナルの体操で上手くケアをできていた方かもしれない。


「●●で●●になるかもしれないというストレスがあるから仕方ないですよね・・・でもこれだけケアできたのは凄い事ですよ。今回は新しい体操も教えます。」


「店長さんありがとう。そういえば、魔法使いの血統の令嬢だけあって、魔法の適性があったの。体が柔らかいと魔力の通りが良くなるらしくて、教えてくれた体操のおかげで、私は同年代では最高レベルの魔法使いなのよ。いつかあの汚職大臣たちを魔法で消し炭にしてあげるわ!おーほっほっほ!」


(‥なんか物騒な事を言ってる。この瞬間の顔はガチの悪役令嬢だ・・・)


そんなこんなで施術により、エリザベス・ロートこと山村 優美奈は気力を戻し、ゆるりんを後にしたのだった。

最後まで読んで頂きありがとうございます。


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