運命
初心者なのでどうしても表現が下手だったり、誤字があると思います。
心の優しい方はぜひとも感想で教えて頂けると幸いです。
「それにしても主が許可するねぇ…。
あっ、分かった!何か特殊な能力持ちとか?」
「いや、別にそういう能力は無さそうだ。それにローズ、こんなところで道草していてもいいのか?今日からカルストレフ伯爵の元で任務があるんだろう?」
「ええ。まぁそうなんだけど…。
ほら、知らない女が来たら誰だって警戒するでしょ?ね?」
男の人と話していたと思ったら、急に顔をこちらに向けて、問いかけてきた。
女の私から見ても髪と同じ桜色の目にその整った顔。ただ笑顔で問いかけてきてはいるが、その目は笑っておらず、むしろ威圧感を放っていた。
「はい…」
「ほら、彼女も言ってるし大丈夫よ。」
「はぁ…」
その時だった。背後に人影を感じたかと思うと、
急に衝撃を感じ意識を刈り取られてしまった。
道に倒れるときにかすかに見えたのは驚くローズさんと男の人、そしてもう一人違う仮面を着けた人が立っていた。
≪時間が経ち…≫
「んっ……」
なんだろう、さっきまで路面の冷たい感覚があったはずなのに……今は暖かくて柔らかい。
少しずつ目を開けると天井から吊るされているシャンデリアが見えた。
ということはここは室内なのでしょうか?見渡せば暖炉があり蘭々と燃えながらほのかに輝いていた。そこで思い返す。
気絶する時、もう一人の仮面を着けた人は何者なのでしょうか?
考えつつ起き上がるとそこにはいかにも高そうなデザインが施された机、そしてその机で何やら作業をしている黒髪の男性がいた。
でも私が男性を見てもあちらは一度も顔を上げない。静かな室内の中には暖炉の薪が燃える音とかすかに聞こえる筆を動かす音が響いていた。
それにしても…。
見た感じかなり上級貴族っぽいわね。着ている物もデザインがかなり凝られていてより貴族感を連想させる。
しかし、私にはこの静かで落ち着いた感じがなんとも苦手だった。前にいたギルドでは昼夜問わず人の笑い声が聞こえてきたものだからどうしてもむずむずする。
でも、今は大切な事をやられているのでしょうし、声をかけてもいいのでしょうか。
うぅん。でも声をかけなきゃなにも始まらない。
そこで意を決して、
「あの、すみません」
声をかけると男性は筆の動きを止めゆっくりと顔を上げた。
次は会話がほとんどになります。
更新日は未定です。