連行
ちょっと心の声の文を頑張ってみました
「申し訳ありません。任務は完遂いたしましたが、現場を一般人に見られてしまいまして、
いえ、口封じであればすぐにでも。」
いやいや!勘弁して!
こんなところで死ぬなんて嫌なんですけど!
というか今連絡してるのって口調的にギルド長の人なのかな?
どうにかして殺さないようにしてくれないかなぁ~。
と思っていたら、男はこちらをじっと見てきた。
なになに?もしかして殺される?
それは嫌なんですけど……
「はい、かしこまりました。では本部まで連行します。はい、罰はいくらでもお受けします。では。」
そう言うと男は再びこちらにやってきた。
「マスターがお前に会ってみたいと言っている。そのためお前をこれから我らのギルド本部まで連れていく。そこからはどうなるかは分からんがな。」
えっ、私に会いたい?
だけど大体予想は嫌でもつく。私に対して口封じをするのだろう。いや、だから私これでも一度言ったことは絶対に破らないんだけどなぁ……
私の命を救ってくれたアレスさんは騎士団の団長だから、一度言ったことは絶対に曲げずやりとげないといけないことを、よく教えてくれた。
ただここで私の過去をいったところで意味がないことは理解している。でもいくらさっきまで死にたいと思っていたとはいえ、
せっかくの命を無駄にはしたくない。
「なにをしている?さっさとついてこい。」
ハッ!気がつくと雨は止んでおり、男はすでに大通りに出る手前のところで止まってこちらを見ていた。
はい!今いきます!
私は男の人の背中を追いかけるべく走り出した。
思えば、ここまで元気に駆け出したのは久しぶりかもしれない。
これから死ぬかもしれないと言うのに、ずいぶんとのんきなもんだ。もしかしたら死を覚悟して強がっているのかもしれない。
しかしこのときの私は知らなかった…今私が思っていることとまったく逆のことになるとは…
≪それから時間が経ち…≫
しばらく男の人を追いながら歩いた。大通りに出て、そのまま街を出るのかと思ったけど以外にも、目的地にはすぐにたどり着いた。
しかも敷地が思っていたよりかなりでかい。軽く有力貴族の屋敷より広いのではないだろうか?
周りの家と比較すると軽くその10倍以上はある。
ただ一つ気になることがあるといえば……
敷地内から血の臭いがする
あいかわらずへたくそです。