表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/20

七話「陛下とのティータイム」



王宮の離宮で絵を描いていると、ときどき陛下が訪ねてきてくださる。


陛下とティータイムをご一緒するのは楽しい。外の世界の事を知れる唯一の時間だから。


陛下はお忙しいのに、ティータイムに付き合わせてすみません。


陛下の口からはよくエミリア王女の話が出る。「エミリアの背が伸びて大人っぽくなった」とか「淑女らしくなってきた」とか「綺麗になった」とか。


僕が妹のリーナが可愛いように、陛下はエミリア王女が可愛くて仕方ないんだね。


でも「エミリア王女の結婚相手は芸術家で少し年上で温厚な人物がいい」と言われても、僕に心当たりはないですよ。


僕はコミュ障だから、貴族にも芸術家にも知り合いなんていませんよ。


僕が小首をかしげていると、陛下はため息をついて「まだ早かったかなぁ、いつかエミリアの良さに気づくだろう」とおっしゃる。


そして家族やリーナの近況を話してくれる。


僕はリーナが学校でいじめられたり、泣かされたり、女だとバレて脅迫されたりしてないか心配で、最初の頃は夜も眠れなかった。


だけど僕の不安をよそにリーナは王立学園で上手くやっているようだった。


剣術、魔術、馬術、学業、全ての科目で優秀なリーナは学園で大人気。


女性に優しく紳士的な態度が高く評価され、レーヴィット公爵家にはリーナ(アルビー)へのお見合いの話が殺到しているらしい。


お父様が全て断っているようだけど。リーナの勇ましさに惚れて求婚して、結婚相手がひ弱な僕じゃ相手ががっかりしちゃうからね。お父様が断ってくれてよかった。


リーナはすごいな、リーナが男の子だったら女の子にモテモテだったね。


リーナが学園で上手くやっている話が聞けて安心した。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ