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退職社畜の抜刀記  作者: 陸神
第六章 旅館楽事【従魔契約】
54/64

Episode.52 退職社畜のスキル確認

※申し訳ございません。章題名修正致しました。

この章は、旅館でのライダーとのやりとり、そして、ついにバツに、使い魔が!?

お楽しみ下さい…。

【ログイン中】


 多過ぎる情報を脳内、整理。

 スキル説明も、同時に確認。


 ♦剣聖譚・月光典

 複数の剣技スキルを発動出来るようになる

 ♦抜刀神技

 自己を中心に10メートルの距離を自由に測れるようになる/抜刀時、抜刀速度を二十倍にする/抜刀時、抜刀ダメージを十五倍にする/どのような形状の刀でも、抜刀出来るようになる/任意での自動納刀が可能になる

 ♦[剣聖の着物]/特性:対物理・対魔法・対属性・対状態異常


 …。

「ふぃー……」

「先輩…?」


 また…強くなっちまった…ZE。

 常識的に考えて、可笑しくないか?

 これって公式チートになるのかな…。俺、他のプレイヤーに通報されそう。

 だってさ、首への攻撃で、最大、二百倍のダメージよ?頭、可笑しくなるで?

 防具に関しては、スキルに比べれば、問題ない。…多分。

 特別な、装備スキルは無いのは、いい塩梅だと思う。

 物理、魔法、両方に耐性があって、属性、状態異常にも耐性。めっちゃ、高いって訳じゃないけど、ダメージリソース全てにダメージダウンが付いているのは強いと思う。

 で、だ。で、極めつけは、手に入れたスキル。

 剣聖譚・月光典。これだ。

 恐らく、剣聖譚・陽光典はカミヤが使っていたスキル。

 あれの反転バージョンみたいなものか。

 ちょっと、詳細見てみるか。


「…ふむふむ…なるほど……これは強い…」

「ちょ、ちょっとー!先輩、私にも見せてくださいよー。気になるのですが…」

「わかったわかった。後で見せっから、待ってろ」

「はーい」


 このスキルは、十章と呼称される技で、一から十まで、それぞれ当て嵌められた、技が設定されてある。使用条件は、一つ使う毎に、その技にクールタイムが十分つくこと。

 十分は、戦闘に対して、長い時間。

 一つ、使ったら、その戦闘では使えないと思っていいだろう。


「ほい、これ」

「…えーなになに…え?」


 ウィンドウを指で、スナイプさせて見せる。

 瞬間、黙るレイラン。まあ、そうなるよな。


「では、私は大人しく、成仏するとしましょう」

「あ、居たんだ、カミヤ」

「「…」」


 まったくもって、カミヤいたことを忘れていた。

 何とも言えない顔をする二人。


「私は、もう心残りも目的も無いので、ここいらでお暇させて貰います。では」

「ありがとうございました、カミヤさん」

「じゃあなー。カミヤ。また、殺り合おうな~」


 白光に包まれたカミヤが、顔を押さえだした。

 あ。マズイ。思い出したか。

 そして、「顔が…私の顔が…」と言って、天に昇りましたとさ。

 俺、しーらないっ。もう死んだ奴のことなんて、覚えてませーん。


「……帰りましょうか…」

「せやな。行こか」


 ということで、ルーシェに戻ることにした。

 帰還道中、ステータスを振ることにしたんですけど…何に振ろうか。

 俊敏力依存の抜刀であることに変わりはないが、速度を上げるか、攻撃を上げるか。いや、待てよ。魔攻力を上げるという手も無きにしも非ず。ついさっき手に入れた、剣聖譚・月光典の技は、魔攻力もダメージ加算に数えられる。

 運勢に振るのもいいかも。

 何か最近通知オフにしてるけど、履歴見ると分かるんだよ。

 クリティカルの回数が減っていることに。

 小規模なアップデート時に、クリティカルの発生確率が減少されたらしいのだ。

 う~ん…俺のせいじゃ…ないよね?

 ともあれ、そういった事情で、運勢力も上げることも視野に入れている。

 戦士系なのに、防御低いってどうなんだろ?

 防御?そんなものは、とうの昔に捨てた。そう言っとくか。

 はあ…まあ…やっぱ攻撃と防御か。

 攻撃力に65、俊敏力に50、魔攻力に15。以上。

 あんまり遠くないし、ルーシェには程無くして着いた。

 新しい着物の着心地に、満足を覚えながら歩いていると、見覚えのあるジャケットを見かける。


「ライダー来たか」

「おおおおおう!」

「どした?動揺して」

「別にしてってなええぞ…!?」

「うん?ああ、そう。じゃ行こっか。良い旅館、見つけてあるんだよ」


 ルナレナを傍に付けたライダーと共に、予約しておいた、旅館型施設に向かって歩み始めた。

 楽しみだ。

♦名称:[剣聖の着物]/属性:対物理・対魔法・対属性・対状態異常/種類:和装/系統:着物/装備スキル:なし/備考:剣聖の資格を受け継いだ者に引き継がれる着物

♦名称:剣聖譚・月光典/種類:アクティブ/クールタイム:10m/取得条件:クエスト『剣聖継承の儀』特別分岐ルートをクリア/効果:複数の剣技スキルを発動出来るようになる

♦名称:抜刀神技/種類:パッシブ/クールタイム:なし/取得条件:複数の抜刀・剣技、刀技に関するスキルの取得/効果:自己を中心に10メートルの距離を自由に測れるようになる/抜刀時、抜刀速度を二十倍にする/抜刀時、抜刀ダメージを十五倍にする/どのような形状の刀でも、抜刀出来るようになる/任意での自動納刀が可能になる

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