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退職社畜の抜刀記  作者: 陸神
第一章 首狩り侍
1/64

Episode.1 退職社畜のプロローグ

これからよろしくお願いします!

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【ログアウト中】


「はぁ」


 思わず溜め息をついてしまう。

 理由はたった一つ、働き口が無くなってしまったのだ。

 いや、正確には自分から退職したと言うべきか。


 俺はつい先月までとあるIT企業で働いていた。

 しかし、なんとそこの会社はブラック企業だったのだ。


 一日に十二時間以上の業務時間が義務付けられ、朝から終電間際とかも日常茶飯事。休日、祝日もノルマ達成してないなら出勤。泊まり込みで一ヵ月も会社に居たこともあった。今では異常だと思うが不採用続きで入社当時の俺はやっと採用された働き場所に息巻いて取り組み、三年経った。

 安月給ばかりを渡され、極貧生活中の帰宅の電車の中視界が揺らいだと思った瞬間。気づいたら病室で寝ていた。


 原因は単純明快で疲労による脳機能の低下と、ロクに食事も摂らずに栄養剤ばかり食べていたことによる栄養失調、そして睡眠不足だ。

 寝ていた時間は約三日。俺は大慌てで会社に電話。

 病院目覚めの俺に待っていたのは上司からの罵倒だった。


 ―――テメェ三日も何していやがった!?早く来ないとクビにするぞ!!


 その一言に心配の言葉も無しか!と猛り、勢いのまま…


『上等だ!辞めてやんよ!こんなブラック糞会社なんか!!』


 と、暴言を一方的に吐き、電話を切った。

 それからやってしまった、と思ったがアイツにはこりごりだったのでいい機会だと思って後日正式に退職届を出して、退職した。

 もしかしたらこの上司も俺と同じようにブラック会社に縛られているのかもしれないが知ったことでは無いし、いい気味だ。


 その後は親に恐る恐る連絡を入れ、良かったなと言われ喜ばれて拍子抜けをした。

 また職を探し始めたが、これがなかなか見つからない。


 やっぱり、ブラック企業だからって理由で勝手に退職したのがいけなかったのかもしれない。

 だけど、親はゆっくり頑張ればいいと就職するまでお金と食べ物の仕送りをしてくれている。

 ここは頑張らなければ!






 ♦ ♢ ♦ ♢ ♦ ♢ ♦ ♢ ♦






 半年経った。

 今日は誕生日で二十五歳を迎え、未だ職を見つけられなく、フリーターだけども毎年恒例の誕生日にも違う事がある。


 それは目の前にあるVRギアだ。

 VRギアそれは現代で数年前に開発された超大人気の脳波技術を駆使したフルダイブ型3D体感ゲームの触媒機械だ。

 これはVRMMOの開発をしている会社に勤めている妹から送られて来た!

 しかも貰ったのは最新作のRPG型の『Legend・Fantasy・On-line』。

 VRでのオープンワールドにRPG特有のジョブやステータスが大人気のゲーム。

 いい妹を持ったもんだ!


 という訳で今から始める所だ。


『ダウンロードが完了しました』

「おっ、丁度終わったな」


 ヘルメット型の本体にカセットを取り付けてダウンロードをしていた所で、丁度今ダウンロードが終わった。

 妹もリフレッシュしたらって言ってたけど、このゲームにはプロゲーマーもいるらしいしダイジョブかな?


「気にしたら負けか」


 ヘルメットを被って、横についている電源を入れる。


『目を閉じてリラックスして下さい。ログインします』


 耳元から機械音が鳴り、指示通りにすると、徐々に…眠気が…これがログインする時の感じか~。

 楽しめるといいな…。

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