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05.幼馴染みコンビとの出会い(セレナ視点)

もう1つと違いこちらは通常?の長さですね。


今回のメインはソフィではなく、セレナです。

 私が2人と一緒にいるようになったきっかけは、入学してから数週間経ったある日のこと。

 ソフィとは最初クラスが違っていたので知らなかったし、リグレーンに関しては「騎士科に物凄いイケメンがいる」程度にしか知らなかったのよね。

 そしてそんな2人に初めて出会ったのはテラスだった。

 その時に一緒にいたのははなんとなく普段を一緒に過ごしていた子たちだった。席に着いてしばらくすると、辺りが騒がしくなり、至るところから同じような会話が聞こえてきた。


「ねぇ、いらっしゃったわ。騎士科のリグレーン様よっ!」

「はぁ…。今日も素敵でいらっしゃるわ」


 どうやら噂のイケメンが来たらしい。こう見えて(?)イケメンに敏感な私はその姿をひと目見ようと、他の人たちと同じ方向に視線を向けた。

 長身でサラサラとしたネイビーブルーの髪を持ち、騎士科の制服に身を包む男子生徒の隣には、ゆるくウェーブしている白銀の髪を持ち、普通科の制服に身を包んだ女子生徒が並んで歩いていた。

 ひと目でその男子生徒が噂の人物だと分かったけれど、その隣にいるのは誰かしら?


「・・・婚約者、とか?」


 思わず口に出していた。

 すると近くにいたクラスメイトに聞こえていたみたいでこちらへ向くと、


「セレナ様、ご冗談はおやめください。彼女はただの幼馴染みだそうですよ」

「そう、なの」


 再び彼らの方へ視線を戻す。よく見ればあんなイケメンの隣にいるのに女子生徒の方は惚けてはいなくて、むしろ謎の表情を浮かべていた。真顔とまではいかないが、とにかく普通に接しているようにうかがえた。


(面白そうな幼馴染みだわ・・・)


 どうしてか思わず興味を持った。なぜそんな表情なの?婚約者ではないの?聞きたいことが沢山ある。彼女と話してみたいとそう思った。


 いつの間にか私の関心はイケメンの男子生徒ではなく、その隣に並ぶ女子生徒へと変わっていた。






「初めまして、私はセレナ・モニカよ」


 テラスで見かけてから数日後、そう言って彼女に声を掛けた。そしてそこから3人で一緒に食事をしたり、過ごしたりするのに時間は掛からなかった。



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