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04.今更言うのもアレだけと

長らくおまたせしてしまいました。


もう一つのも近々更新しますので、今しばらくお待ちをっ)))

「ソフィア、どうかした?」


 私が幼い頃のことを思い出し、少し俯き無言でいたのを不思議に思ったのかリンが覗いてきた。

 ・・・うん。いくら見慣れている顔だからってそのキラキラなお顔を急に近づけたらいけませんよ。心臓に悪いですから。


「どうもしないわ。ただ昔のことを思い出していたのよ」

「昔?」


 さらに不思議そうな表情のリンに対して「面白そうな話ね」と言わんばかりに目が輝くセレナ。

 しかし、本人の目の前で大泣きがどうの言うのは可哀想な気がしたので「私が最初に言った言葉なんだったけな」と冗談交じりに話を逸らそうとすると、なぜか「にょろ」だとリンが返してきた。

 そうか・・にょろ(たぶんヘビ)が最初に行った言葉か・・・って、なぜ知っている。

 って、それはおいておきずっと気になっていたことを聞いてみる。


「ねぇ、リン。1つ聞きたいことがあるの」

「なに?」

「ずっと聞きたかったのよ。私たちとリン、どうしていつも一緒にお昼を食べているのかしら」

「え?」

「言いづらかったけど、せっかくだし聞くわね。リン、あなた……お友達はいないの?もしかしてぼっ、ふぐっ」


 最後の言葉を言うより先に、リンの手が私の口を塞ぐ。

(何をするんだ。もしや図星・・・?)

 だから、本当のことを言われる前に私の口を塞いだんじゃ…って苦しいよ!まさかの図星だからって八つ当たりをしないでほしい。


「何を言うかと思えば…。勝手に解釈されると困るから言っておくけど、ちゃんと友人ならいるからね」

「ですってよ、ソフィ」

「それは良かった。ならどうしてその友人と一緒に食べないの?」

「それは…もうソフィアやセレナと食べることが習慣に近いから、かな。だけど本当に今更なことを聞いてくるよね」


 今更なのは承知している。今まで聞かなかった私の優しさに感謝してほしい。

 それに、果たしてそれは回答と言えるのだろうか?と訝しむ私とは裏腹にセレナは楽しそうに「あらあら、嬉しいお言葉ですこと」って笑っている。

 ・・・それでいいのだろうか??


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