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可愛い後輩

「お疲れさまでしたー」


夜の九時ぴったりにタイムカードを切って


エプロンを外す。綺麗に畳んでカバンに詰めると


私は急いで店を出た。


「おつかれー」


「あれ? 今日シフト入ってなかったよね?」


「近くを通ったんで寄りました」


同じ学校で、バイト先も同じの一個下の後輩がいた。


「この後暇ですか? 一緒に晩御飯でもどうです?」


「いいねー」


よっしゃ!っと何故かガッツポーズをする後輩。


「聞いてくださいよ、昨日の講義で俺レポートC評価だったんですよ!」


「それはそれは……」


「一生懸命書いたつもりだったんだけどなー」


ぶつぶつ言いながら後輩はハンバーグを頬張る。


その姿が何だか小動物のようで可愛い。


「先輩、今度一緒に講義受けません? 西洋政治論」


「いいよ」


「よっしゃ!」


後輩はまたガッツポーズする。


「今日はありがとうございました」


「いえいえ。私もお腹空いてたし」


「嬉しいですよ、先輩と講義受ける約束も出来たし」


笑顔でそんなこと言われると少しドキッとする。


「じゃーまた学校で!」


「はーい。おやすみ」


「おやすみなさ……あ! 忘れてた!」


「どうしたの?」


尋ねると、後輩が急いでやって来て耳元で囁いた。


「講義のあと、デートもしてくださいね」

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