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繋がる恋
「大事な用事あるから切るぞ」
容赦なく途切れる通話。
何か怒らせるようなことしちゃったかな。
考えると同時に溢れる涙。
止めようにも止まらない、
その時、インターホンが鳴った。
「こんばんはぁ」
「うそ……」
玄関には君の姿。
「声聞いたら会いたくなってさ」
優しく涙を拭いてくれる。
「お前に会いに行く。それが俺の大事な用事」
安心してまた涙が出る。
すると君は慌てた様子で必死に謝ってくる。
下手なドッキリに見事引っかかった私は、
君に抱っこされて眠りについた。