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竜脳  作者: キノス
2/6

2 説明


竜。個体差は結構あるが、大体3メートルから10メートルくらい。

角が生えてたり、翼があったり、ヌルヌルしてて、臭くて…

まあ簡単に言えば化け物ですよ!化け物!


この竜っつう化け物を狩るのが俺の仕事でしてね。

ああ、申し遅れました。わたくし「タカダ・オルゲイラ」と言うもので

そう、ヨダレまみれになっていた男です。

大学出て、かれこれ10年ちょっとですかね、この業界に入って。

まあいわゆる「3K」ってやつですよ、この業界は。

「危険、危険、危険」でしたっけ?竜を相手に商売してますのでね、アイツら言葉通じませんし

基本的に人間なんてエサですし…


でもまあ経済面!それはもう、まぁなかなかに稼げるんですよ。竜は。

そんなわけで、どうにかこうにかこの業界にいるんですよ。


竜ってのが稼げる動物だってなったのはここ100年くらいの話でしてね。

それまでは危ない生き物だから、神様の使いって事でノータッチ!アンタッチャブルな存在だったんですよ。

ただある時発見がありましてね。そこから大きく状況が変わっていったんですよ。


竜の脳にはでっかいでっかい余白がある。


どこかのお偉い学者さんが見つけたんですけどもね、竜の知能に比べると、脳の容量が明らかに大きいって話になりましてね。

「頭空っぽのほうが、夢詰め込める」ってわけですよ!

じゃあその余白を利用して、当時これも研究がスタートしたばかりの「コンピューター」の

記憶装置に竜の脳みそを使うようになったってわけなんですよ。

いわゆる「竜脳」ですわね。古い呼び方だと。


まあそこからはとんとん拍子!竜脳コンピューターの登場で世の中のアレコレが

飛躍的に発展しましてね…そうそう!あなたの持ってるケータイ!それだって竜脳ですよ!

通信やら計算やらデータ保存から…もう何から何まで竜脳でいけますよ!!

もう本当に革命ですよ。竜脳は!


まあそんなわけで、竜脳のおかげで世の中変わったんですけど、竜自体も色々と変わってきましてね

世の中み~~んな竜脳欲しがっちゃうから、竜の個体数が激減してるんですわ。

そりゃ昔は竜を1匹倒すのでも苦労してたみたいですけど

ほら、今色々と世の中便利だしね…竜もかわいそうなんですよ…


え?俺?ああ俺はなるべく武器は使わないってスタンスなんですよ。

この前も6メートルくらいの竜が出てきましてね…ええ、そりゃもうこのゲンコツ一つで

やってやりましたよ。やっぱね、身一つで。うん。その方がかっこいいじゃないですか。

体一つで稼いでこその「竜とり」ですよ。


さてと、そんな事言ってる間に時間ですわ。

そうそう、これから慰労会を兼ねた打ち合わせをね。

こじんまりとやりますよ、男二人でね!おっと噂をすれば着信だ。

「あ、もしもし~!センバさ~ん!うん、今から行きますね。は~いじゃあ15分くらいかな」

じゃあ、また。


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