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ーー二日目


「ふぁーさてと~ゲームでもする……そうだった異世界に来てるんだった。」


目覚めた圭吾。


「あぁ~腹減ったな。町に行きて~。」


と、愚痴り始める。


「今日で森を出るか!」


と、新たに決意する圭吾。


「まぁ脚力上昇のチートもあるし大丈夫だろう!」


と、歩き出す圭吾。

ここから圭吾の愚痴が始まる。


「あぁー俺って不幸だよな。幼稚園であんなことしただけでイジメ始まるし。

小学校では皆からいじめられるしな~。

中学校では更にエスカレートするし、はぁマジ最悪。なんで俺だけ。まぁ今は満足してるからいいけど。

てか高校でもイジメ始まるとかあり得なくね?俺がコミュ症だからって捨てることはないだろ。

あーあれだ、弟のせいだな。弟が俺の分の幸運も持っていったんだ。最悪だなアイツ。元の世界戻れるようになったらシメてやる。

あーアイツもあり得ねぇ。一万円かつあげするって最悪だ。あいつは殺そう。うんそれがいい。

それにあの女。俺のせいにしやがって。マジでクズだな。あースッキリした。今日いいことあると思うな~。」


茶番に付き合って貰って有難い。

それと、森がだんだん開けている。


そして、


「やっと出口だーー!」


と、出口に出たのだ。


「町を目指すぞ!……って、ん?あれは!馬車!?」


と、圭吾の視線の先には。多数の人に囲まれた馬車があった。


「あれは絶対テンプレだ!助けに行こう!」


と、圭吾は走り出す。それが破滅の幕開けとも知らずに。


圭吾が駆けつけるときにはすでに盗賊と見られる奴らは死んでいた。


「大丈夫ですか!」


と、馬車に声をかける。


すると、


「大丈夫だ。心配してくれて有り難う。」


と、甲冑を着た女性が出てくる。


(リアル女性騎士!キター!)


「いえ、襲われている所を見掛けたものですから。」


と、圭吾は丁寧に返す。

すると


「そうですか。ならば、死んでください。」


「えっ!」


(待て!待て待て待て!なんで?)


「なっ何故、ですか?」


すると


「それは、私の姿を観たからだ。運が悪かったな。それでは、お休み。」


しかし!


「うわーーーーーーー!!!!」


と、全速力で逃げようとする。が、


「お前、遅すぎないか?」


「がぶっ!……じにだぐない……たす……ケ……て。」


そこで圭吾の意識は途絶えた。



圭吾は知らなかった。元の世界と、重力が違うことに


圭吾は知らなかった。この世界にステータスが無いことに。


圭吾は知らなかった。あの倒した狼は、角を折られただけで死ぬ動物だと言うことを


圭吾は知らなかった。魔法など無いことに。


圭吾は知らなかった。あの女性騎士は国の存亡をかけた任務をしていて、圭吾を敵国の者だと思っていたことなど




圭吾が、この中のどれかでも知っていたら彼は死ぬことはなかっただろう。


この異世界は彼に優しくなかった。


夢見る彼に優しくなかったのであった


Dead and








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