12月はいや!
「それでね、吉田がクリスマスは期待してくれっていうの!
きゃー」
「、、、、、、」
久しぶりに案内所の制服に袖を通した梓と薫。
案内所に立つ二人。
園内はすっかりクリスマスムード。
まだクリスマスはだいぶ先なのに
園内は、カップルであふれかえっている。
「あいつ、バイク買っちゃって
ローンあるから、あまり高いプレゼントは
ねだっちゃかわいそうね、、
でも、吉田がくれるプレゼントなら
なんだってうれしいわ!!」
「、、、、、、」
「そういえば、梓はクリスマスはどう過ごすのかなあ?
まさか、家でドラえもん見てるとか言わないでね?
ほんとーにそれでいいのかなあー?」
「、、、、うう、、」
「うわー今日カップルだらけだねえ?
そこらじゅう、幸せな人だらけ!!
この中に不幸な人なんているのかなあ?
あ!!みーつけた!!」
薫は梓を指さす。
「ううう、うるさーい!!
いくらあおっても、あのダメ男とはもう会いません!!
他人!他人です!
くそー幸せな薫ちゃんなんか地獄におちろ!!」
梓は思う。
この頃何やっても面白くない。
原因はわかっている。
パズルのピースが欠けているからだ。
与える男というピースが。
わかっているんだけど、、、、、
「、、、12月っていや、、、
クリスマスがあるから、、、、」
梓はつぶやく。
うまくいかない自分とは正反対に
盛り上がるテーマパークを見ながら
梓は、ため息をついた。
来季の藤川の動向が気になって
仕方がありません!!!!!!!!!!!!!