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与える男  作者: geinguns
与える男
78/120

夜をぶっ飛ばせ

これは夢か?




家に帰るなり玄関に座り込むかあさん。

何度呼びかけても反応がない。






いったいどうしたのか?







一言もしゃべらない親父。

穏やかな寝顔。




血色のいいその顔は

静かに微笑んでいるように見える。





あわただしく家の中を動き回る人々。

いったいこの人たちは何だ?




人の家で一体何をするんだ?






なあこれは何なんだよ?かあさん?







何度問いかけても母さんの返事は

帰ってこない。





あわただしく家の中を動き回る人たちも

一言もしゃべらず黙々と作業をしている。





親父の蒲団は北向きに敷かれ

そこに寝かされた親父の顔の周りに

煉瓦のようなものが積まれる。



触ってみると、、、、冷たい、、、




ドライアイスだ、、、

いったい何なんだ?何の冗談なんだ?




そしてあろうことか

作業をしている人が、親父の鼻や耳に

綿を詰めはじめる。




親父になんてことするんだ!!




「、、、お許しください、、

こうしておかないと、お身体が汚れますもので、、」




下を向きながら、作業をしている人が

ぼそぼそと言う。






いったい親父はどうしたんだよ!





「あなた、、、何度も同じこと聞かないで、、、




昨夜、、急に様態が悪くなって、、、」





なんでだよ?

親父は昨日俺に電話してきたんだ!



元気一杯で、いつもの小言を

言ってたじゃないか!




死ぬわけがない!




転んだだけなんだって言ってたぞ!



後頭部を打った時に

脳内出血?



わからない、、いや

わかりたくない、、





親父の部屋に行ってみよう、、



やっぱり普通どうりじゃないか

びっくりした、、




いつもどうり、親父の部屋には

ギターとヘッドフォンがある。




ヘッドフォンからはストーンズが流れている。




夜を一緒に過ごそうと歌っている。





「、、ギターを親父のところに持って行ってやろう

ヘッドフォンも、、」





今日は親父と夜を一緒に過ごそう

ギターは仕方ないから僕が弾いてあげるよ。





親父と僕の

最後の夜を一緒に過ごそう。






レッチリが好きだ!!!!!!!!!

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