冴えてる梓
松岡、、ふくれっ面になるなら
なんで吉田も誘うんだよ、、、、
吉田、、、横向いて飯食うなよ、、
お前も嫌なら帰れよ、、、、
、、ってそうだ、、私が帰ればいいんだった
「じゃあ、さようなら、、」
、、って2人して引き留めんなよ!!
いったい何がしたいんだよおおお。
三すくみ、、、
引くに引けない3人。
また場所が洒落たイタリアレストランだから
始末が悪い。
目立って仕方がない、、、、、、、、、
水に口をつけ、煙草に火をつける松岡。
スパゲッティを黙って犬食いする吉田君。
「あのー食事はもっと楽しく食べ、、、」
薫がそういいかけると
2人は黙って薫をにらむ。
まるで薫のせいで
雰囲気が悪いとでも言いたげ、、
梓、、、助けて、、
薫は心から願う。
梓、、、
「正義の味方!梓登場!!
薫ちゃん大丈夫!」
彼らのテーブルの前にやっと
梓と与える男が到着した。
「あらら、、雰囲気わるーい
なんでえ」
典型的素朴な質問、、
聞かなくてもわかるだろ!!!
薫は激しく思う。
その言葉に待ってましたとばかり
松岡が口を開く。
「あのね梓ちゃん。
この薫ちゃんが悪いんだよ、、
態度がはっきりしないからさあ
まあ、このガサツな大阪弁より
僕のほうがいいにきまってるんだけど」
「だれがガサツやねん。」
と言いながら吉田君は
皿を持って口にスパゲッティを流し込む。
梓はにっこりとうなずく
「なるほど、、みんなの言い分は
よくわかったわ!!
私が解決してあげる!」
え?できるの?
と梓以外の4人はすごく思ったが
口にはしない。
「えーっと、、
要は、、
薫ちゃんがモテモテなのが悪いのね、、、
薫ちゃん!
みんなに
モテモテですいませんって謝りなさい!」
「なんでやねん!!
悪いのはこの二人じゃないの!!!
なんであたしが謝らなければならないのよおおおおおお」
薫、怒りに怒る。怒り倒している。
「はい!!今の聞いた!皆さん!
聞きましたよね!!
薫ちゃんの言葉に答えが隠されているのを
私は確かに感じたわ!!
松岡さん、、あなたもいい線いってたと思うけど
悪いけどあきらめて、、」
梓には何がわかったのだろう。
「え?何がわかったの?
僕にはさっぱりわからないよ」
与える男は不思議そう。
「おバカさんは黙ってて!
さっきの言葉で犯人は自ら墓穴を
掘ったのを私は聞き逃さなかったわ」
梓は薫をやさしい瞳で見つめる。
「薫ちゃん、あなたこの頃
怒ったり、感情が高ぶったとき
大阪弁になってない?
それはなぜ?」
薫も少し笑う。
「、、、そうね、、、その通りだわ
言われてみれば、、、
梓には私の事何でもわかっちゃうんだね」
「親友だから、、、」
「、、松岡さん、、ごめんなさい、、」
薫、松岡に頭を下げる。
「ということだよ!吉田!
わかったか!
ところで、、私のこと、、どう思う?」
「別に、、、」
吉田君は薫を見る。
「いいんじゃないの」
「吉田ー何いってっるかわからんやんけー!!
主語がない言葉は喋るなー」
また怒りに怒る薫は
店内の人すべてから注目を浴びている。
この2人はなるようにしかならないなあ
与える男はそう思った。
その時
また与える男の携帯が鳴る。
「また母さんからだ、、
何だろう?」
私も今日からキャンプ入り、、したいなあ