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与える男  作者: geinguns
与える男
61/120

悩んで 学んで

「二股かけてる?

あなたが勝手にそう思ってるだけじゃないの?



だいたいあなたとなんか

付き合うわけがないじゃないの



2,3回デートしたぐらいで

勘違いしないでほしいわ!」






あ、、、この女殺された、、、






ぼりぼり






薫は家に帰ってきて

またテレビを見ている。



あーあ



私がサスペンス

しかも2時間ものが好きだなんて


人には言いたくないなあ、、







ぼりぼり





今日はえびせんをかじる薫。








そういえばいつも

私は人によく見られようとばかり考えているなあ、、、




でも仕方無いかあ、、、




ホントの私は



泣き虫で

子供っぽくて、、、




情けないキャラだもんなあ









裸になれか、、、

確かにその通りだ、、、吉田。








吉田?






そういえばあいつ

偉そうな口、私に聞いてたなあ、、、




、、、、





考えてたらだんだん腹立ってきた!




何が裸になれよ!

好きな人に声もかけず諦める

情けない男のくせして!




むかーーーーー




薫はテレビの前に立ちあがって叫んだ。



「何が裸になれよ!!!!

私に説教するなんて10年早いのよ!!!



裸になればええんか!

やったら、なったろうやんけ!!!」



大阪弁?吉田君が乗り移ったのだろうか。






薫はシャツとジーパンを脱ぎ棄て

部屋の真ん中に仁王立ち。




「どや!これが私や!

このしょぼくれが私なんや!



わかったか吉田!」







がちゃ!!



薫の部屋のドアが突然開く。



「どうした薫。何か騒々しいが、、、」









そこには

年頃の自分の娘が


自分の部屋の真ん中で

裸になって何か叫んでいる姿を見ている


父親の姿があった。







「、、、、、、、、、、、、

お、おまえ、、、、、、」




「、、、、ノ、、ノックぐらいしてよね

、、、、、、」



「薫、、、、」



「何、、、、」




「成長したなあ、、、、」




「でてってーーーーー!!!」



薫は父親をけり出し

ドアを乱暴に閉める。








服を着て落ち着く薫。




ペットボトルの紅茶を少し飲む。







それにしても腹が立つ、吉田には、、、、




薫はまた考える。





あいつは今も頭の中は梓のことでいっぱいだ

これは、確信がある。


それなのに、2人を見守っているふりをして

いい子になろうとしている。



ただのいくじなしだ、、吉田は。





それにしても吉田は腹が立つ。








梓、梓ってあいつ梓ばっかで

私のことなんか気にもかけない、、







あ、、、、、、、



わかった、、、



私、、、、、

あいつに相手にされていないから

こんなに腹が立つんだ、、、、、、





裸になったら

ホントに自分のこと

すこしわかっちゃった、、、、、、、




「俺は本当は君のことが好きだったんだ、、



愛してる」









ぼりぼり



薫はまた

何事もなかったかのように

2時間ドラマに見入っていた。




また静かになった夜が更けていく。








第六話 完













読んでくれてる方

本当にありがとうございます

見捨てないでまた読んでくださいね!!!

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