らしくない
教習所での手続きも終わり
薫とも合流した4人は
教習所を後にした。
薫は、ずっと無表情。
それに対し梓は無節操。
「どどど、どうだったの?
松岡さんとは?
教えてよー!!!」
と聞く。
薫は無視。
そしてくるっと吉田の方を向くと
少しにらむ。
ガンをつけているといった方がよいだろうか。
「吉田、、帰りちょっと話があるんだけど
いい?」
薫、静かに吉田君に告げる。
「?、、いいけど、、何?」
「ここではちょっと、、、
梓、じゃあ私たちちょっと用事あるんで、、!じゃあね」
「うーたまらん!!
これからどうなるのか
すごーーーく知りたーい!
ついていこうか!」
梓、落ち着きのない犬のように
うろちょろして与える男に言う
「僕たちに知られたくない話
を、するんだから
僕たちがついて言っちゃダメだよ
そっとしておこう」
与える男は梓に諭す。
でも、、、
確かに気になる。
松岡と二人きりで話した直後に
今度は吉田くんと、、、
いったいどう言うつもりなんだろう、、
2人は、近くにあった喫茶店に適当に入る。
「エスプレッソ」
吉田君がコーヒーを注文する。
「私も」
2人の前には
小さいカップに入った
コーヒーが置かれる。
吉田君はミルクも入れず一気飲み
「なんや、、、話って」
薫もミルクを入れず
口をつける
「あなた、、、ずっと言おうと思ってたんだけど、、、、、
梓のことが好きでしょ、、、
このままでいいの?」
小さいコーヒーカップを
静かに置いた吉田君は落ち着いた声
「おまえ、、おまえも俺に何か面白い展開を
期待してるんか、、、、?」
「ちがう、、ただ吉田らしくないなって
思ったから」
成人式?
15日じゃないの?