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与える男  作者: geinguns
与える男
56/120

護衛は吉田?

教習所に行った帰り



薫は、

まだ心臓の鼓動がおさまらない。

梓は薫を見て、にやにやしっぱなし。




駅の改札に立つ二人。

待ち合わせをしている。







「よーまたせたなあ!!」








改札から吉田君が出てきた。

後ろに与える男。





教習所に行った帰りに

4人で待ち合わせをして

食事に行く約束をしていたのだ。



近くのファミレスに入る4人。













「ちょっと聞いてよー

教習所行って、いきなりナンパされちゃったー」



え?

顔が引きつる与える男




「もう、、大丈夫よ

私はあなた一筋!

それにナンパされたの私じゃないし、、」




「よかった、、、、、」




胸をなでおろす与える男







「全く、クソおもろないカップルやのう

いちゃいちゃしよってからに、、、



それにしても、ナンパされたの、、薫?



世の中には度胸のある男もおったもんや!!」




ニヤニヤしながら言う吉田君。




「吉田、、うるさい、、」



冷静を装う薫だが

眉毛がぴくぴくしている。





「すっごい背が高くてえ、かっこいいの!


薫ちゃん

すごいお似合いだと思うよ!!」



勝手に、、ひとの彼氏を決めないでほしい



薫は思った。



確かに少しドキドキしたが

薫には松岡が自分の理想の彼氏だとは

とてもじゃないが思えなかった。




「どっちかって言うと私は迷惑してるんです!

これからしばらくあそこに通うわけだし、、、



あんなのに付きまとわれたら

うっとうしいじゃない!!」




「そうなんや、、、」




吉田君はつぶやいた。




「そういうことなら俺が一肌脱いでやろう!!

ちょうど俺も教習所行こうと思ってたところやし、、、




一緒に通って、そいつ追っ払ってやろうか?



おい!

与える男!



おまえも来い!

おまえも免許取るって言ってたやろ!!」





「それいいアイデア!

4人で教習所通ったら楽しいだろうねえ」




与える男も賛成の様子。







梓、急に立ち上がって



「えー!!薫ちゃんの護衛に吉田君!!



まるで、、、



薫ちゃんをめぐって2人の男が

争ってるって感じ!!



薫ちゃんモテモテだねえ!」




と、一言余計なことを言う。





「、、、、、あの2人にもてても嬉しくない!」



薫、静かに言うが、ほっぺたが少し赤い。




「これって、、、恋のバトル?



うーロマンチック!!!」






「ちがうっちゅうねん、、」


吉田君、梓に迷惑顔。




梓は勝手に


恋のバトルを想像して

一人で盛り上がっていた。










いったいどう言ったら梓に

違うって伝わるんだろう、、、



迷惑な友達をもった薫は

すごく悩んでいた。













気がつけば56回

よく続くもんだ、、、

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