ナンパですか?
互いに向き合う二人。
薫は警戒心たっぷりの視線を
松岡に向けている。
「いつもこんなことしてるんですか?」
「いや、、、、
ナンパなんてするのは初めてだよ
信じてくれないだろうけど」
松岡は笑顔を浮かべながら言った。
「、、、残念でした!
梓にはちゃんと彼氏がいるんです!!」
不機嫌な顔で薫が言う。
「、、、ははは
そうなのか、、それは残念だなあ
でもこんな子、男がほっとくわけないなあ
でも
2人が歩いている姿を見て
俺が目を奪われたのは、、、、
君の方なんだよ」
松岡はぐっと薫の目を見つめて言う。
「私、出会ってすぐ
そんなこと言いだす男の人って嫌いです!!
いこ!梓」
薫は梓の手を引っ張って、
松岡から逃げていく。
「ちょっと待って!
ひとつだけ、教えてくれないかなあ」
松岡が呼びとめる。
「まだ何かあるんですか?」
薫は迷惑顔。
「名前を教えてくれないかなあ
僕は名乗ったんだから
君も名乗るのが礼儀だろ?」
「それもそうね、、田中ですけどなにか?」
「田中、、、薫ちゃんか、、
ひとつ言っておくよ!
そんなに警戒心たっぷりだと
男にもてないよ!
そんなにきれいなんだから
もったいないよ!」
松岡は、さらに言葉を続ける。
「それと、、、彼氏いる?」
薫は顔を真っ赤にしてどなった。
「な、、何よ!!
どうせ私はもてないわよ!!
彼氏はいません!!」
松岡はガッツポーズを作る。
「よっしゃ!!
これからも仲良くしようね!
薫ちゃん!!」
薫は梓の手をひっぱり
押印にその場から逃げる。
手を振る松岡。
やっと松岡が視界から消え
薫はほっとした。
なんてやつ、、
自分に自信があるのか知らないけど
出会ってすぐ、口説いてくるなんて、、、、
最低男の証拠だ、、、
「薫ちゃん!あの人カッコ良かったねえ
背が高くて、、イケメンってかんじ?
いいなあー薫ちゃんは、、
付き合うの?」
ニヤニヤしながら梓は言う。
「梓、、あなたは少し黙ってなさい、、、、」
薫、冷徹に言い放つ。
梓、あわてて口を押さえて黙る。
でも、、
薫は考える。
でも、ちょっとだけドキドキしたのは
仕方ないが認めようかな
もたもた、のたのた走る
教習コースを走る車を見ながら
薫はそう思った。
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