表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
与える男  作者: geinguns
与える男
52/120

梓の運転講座

家に帰ってきた梓。




今は自動車の免許を

取ることで頭がいっぱい。




でも、、、



梓は心配顔

物憂げな表情を浮かべ部屋にたたずむ。




部屋に差し込む光に照らされ

愁いの表情を浮かべた梓は

まるでひとつの絵画のようだ。




でも、、、どうしよう、、、






梓は思う。









車の乗り方、、、わからん、、、









「おーい!兄貴ちょっとこい!」




困ったときはいつも呼ばれる兄貴。



しかし、プレゼントに、

うまい棒1本だけを

渡してから、兄貴とは絶縁状態だった。




「しまった、、、兄貴とはけんかしてるんだった、、、



あーこの前はごめん!

今度ちゃんとプレゼントするから、許して!!」



「おーしかたないなあ、、今度は何だ?」




兄貴がのっそりと梓の部屋に入ってきた。




「おー久し振り。

この前は、俺のナイーブな心を傷つけてくれてありがとう。


お前の、ギネス級の馬鹿彼氏は元気か?」



「うるせえ、、、、



それより、私免許取りに行くんだけど

車の乗り方教えて!」




「、、なるほど、

それじゃあ、本物の車で教えてやる



ついてこい!バカ妹よ!」





駐車場についた二人。




車に乗り込む。





「ここにキーを差し込む!



レバーがPの文字の所に来ているのを確認してから

キーを回すんだ!!」




「なるほど、、、


でもPって何のことなの?」



「Pは、、、ピーマンだ!

頭をからっぽにして運転しろってことだ!」




「ふーん、、そうなんだ」



「メモっとけよ!!

そして、ブレーキをしっかり踏んでから

Dの所にレバーを動かすんだ」



え?梓はちょっと困った顔をした。



「あ、、兄貴、、、もしかして

運転って、、、、、、足も使うの?」





兄貴は口をあんぐりして、

フリーズしてしまった。



無意味な時間が過ぎていく、、、、、、




「お、、、おまえ、、、、

あたりまえじゃないか!



足は、ものすごく忙しく使うぞ!!


大丈夫か?おまえ、、、


まあ気を取り直して、、


そしてこの斜めになってる棒を

おろして(ハンドブレーキです)


静かにブレーキから足を離して

アクセルをゆっくりと踏み込んでいくんだ」






梓は真剣な顔






「む、、難しい、、、

運転免許がなぜ国家資格なのかが、

今やっとわかった気がする!!


でも頑張って勉強するよ


ところで、、この赤三角はなに?」




ハザードのボタンを押そうとする梓。



それを見た兄貴が梓を

思いっきり突き飛ばす。



「ば、馬鹿野郎!!それに触るんじゃない!

それは緊急脱出用のボタンなのだ!!!




それを押したら座席がびよよーんと

飛び出す仕掛けなのだ!!



お前は007の映画を見たことがないのか?」




「し、、知らなかった、、、

以後気をつけます、、、、、、、、、」




「メモっとけよ、、

友達にも教えとけ!!」






本当に兄貴の言っていることを

まじめにメモしている梓。




本当に、梓は免許がとれるのだろうか、、




前途多難は間違いないようだった。











今年は雪を一回も見ていません。

そろそろ降るかなあ、、、、


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネット小説ランキング>恋愛コミカル部門>「与える男」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ