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与える男  作者: geinguns
与える男
43/120

報われない梓

ひまわりの花がだんだん下を向き

ツクツクボウシが泣き始める。





朝、顔を洗う水に少し冷たさを感じ

入道雲の上に少しうろこ雲が見えてくる





夏の終わりはいつもそう。





そんなころに

与える男はバイトの給料を散財した。






夏の終わりなんだが

心の中は冬真っ盛り




そんな与える男が

今日梓と二人きりで会う。




貯金ができなくなった言い訳

を考えて、夜も眠れなかった与える男。




「こんにちわ!!

さあお金持ってきた?お金お金お金お金」




出会って3秒でもうお金の話をする梓。




若いんだから、もう少し

甘いムードになろうよ、、、、、




「、、、いや、、、それが、、、、、

その、、、、」





冷や汗をかき、目を白黒させる与える男。




しょうがないのでありのままに言ってみる。

もしかしたら、笑って許してくれるかもしれない。





「使っちゃった、、、、パチンコで、、、、全部、、、、」





「え?」




微笑みがフリーズする梓。

言葉の意味が、イマイチ理解できていないようだ。




「だから、、、、なくなった、、、、」




バチ―ン!!!




いきなり、与える男は梓の平手を食らった。




「ちょっと!!なにかんがえてるのよお!!!

はじめからそれじゃあだめじゃないのおおおおお



あなた本気で私のことが好きなの?結婚する気あるのおおお

もおお信じられない!!!」





パチンコではちっとも入らなかったくせに

梓をいとも簡単に暴走モードに入れる与える男、、、、






逃げちゃダメだ、、、





主人公のセリフが頭によぎる。




「、、ごめんなさい、、来月はちゃんと貯金するから!!

約束するよ!!」




「もう知らない!!!帰る!!」




くるりと後ろを向き、走り出す梓。




当然追いかける。




梓の腕をつかみ引きとめる与える男。




しかし振り向いた梓は、、、









振り向いた梓は大粒の涙を流していた。

髪をふり乱し、泣きじゃくる梓。




「わ、私を2回も泣かして

ひどいやつ、、、


ソフトかけられるは

約束は破るは、、、



だ、、大嫌い!!!」









と言って、梓は

与える男の胸に飛び込んだ。



「ええーん、、」



与える男の胸で子供のように泣く梓。





それを頭をなでてなだめる与える男。




結局アツアツの二人。



恋人がいない人には

ただムカつくだけの存在だ、2人は、、、










でもお金は貯めなきゃな、、

梓にひどいことしたし、、、



稼がなきゃならない!

と考える与える男。






でもどうやって、、、






その後も泣き続ける梓を

なだめながら

途方にくれる与える男だった。



読んでくれて本当にありがとうございます!

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