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与える男  作者: geinguns
与える男
42/120

残酷な天使

パチンコ屋の中に、与える男が消えてしまったころ、

梓は一人で買い物をしていた。



プレゼントを買うためだ。



梓は初給料で、家族にプレゼントを買おうといている






「パパ、、パパは鼻毛カッター!

、、、ハサミで切るの汚いからやめてほしいのよね


ママは口紅!前から欲しいって言ってたから!



あ、、忘れてた、、、

兄貴は、、、うまい棒1本でいいや、、、」






あいかわらず、兄貴の扱いがひどい。



「みんな喜ぶだろうなー楽しみ!!」







給料で家族にプレゼントを買う

優しくて家族思いの梓。




それに引き替え、、









与える男は

パチンコ台を選び適当に座る。



この台を選んだ理由は

昔見ていたアニメの台だから。




まず1000円投入。





あっという間に機械に飲み込まれる

1000円札。





訳ももわからずレバーを握っていた

が、なんか台が騒々しい。





そういえば、さっきから

アニメの主題歌が流れっぱなしだ。



ざ〜んこ〜くな、、、



残酷、、、この台には、ぴったりのテーマソングだ。





???




まったくもってわけがわからないので

違う台で打っていた吉田君に聞きに行った。




「おい、、吉田、、僕の台さっきからうるさいんだけど

主題歌まで流れてくるし、ちょっと教えてよ」




「うるさいなあ、、主題歌が流れてきたって

、、、!!!!それって当たってるやん!!

はよ台に戻らんかい!!あほかお前は」




急いで台に戻った与える男は

そのあとも順調に当たりを引き

かなりご機嫌になっていた。



「え?え?これ、いくらぐらいになるの

わーい」



「おお!!だいたい2万ぐらいや

ビギナーズラックってあるんやなあ!!」




2万といえばバイト3日分の給料と同じだ。

それがたった30分で手に入ってしまった

与える男は、有頂天になってしまった。




そしてこのあとも順調に当たりを








引ければよかったのだが、、、、、



あっという間に、当然出玉はなくなった。





そこでやめておけばよかったのだが

熱くなっている与える男は

その後も金を、投入し続けた。




気がつけば、、バイト代をなくしてしまった

与える男。





途方にくれる与える男。

救いようがなかった。





そんなことになっているとも知らず

梓は家族へのプレゼントを抱えながら

上機嫌で家路についた。



「ちょっと使いすぎちゃった!

後は貯金しなきゃね!!」






貯金?




そういえば、、、、




与える男は梓と

バイト代を貯金する約束してなかったか?




与える男

またまたピンチを迎えてしまったようだ。

もうすぐお正月だね

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