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与える男  作者: geinguns
与える男
30/120

第四話 パレード

7月は初夏



8月は盛夏








7月から8月へとカレンダーはめくれ

夏の暑さはピークに達していた。








8月夏真っ盛りの

テーマパークの広場に陣取る与える男。




彼は今日休みを取って

夜のパレードに備えて場所取りをしている。






朝から。




パレードは夜なのに。







レジャーシートを敷いて座っている。




なぜか正座で座る与える男。




流れる汗を拭こうともせず

まじめな顔で一人座る。




その力が入った姿は

テーマパークの中で浮きまくっていた。







「暑いやろ。飲めや」





吉田君がお茶の差し入れを持ってきた。

礼を言い、一気飲みする与える男。





「おまえ、、、

力入りすぎちゃうか?

薫ちゃんなんか爆笑しとったぞ

お前の姿見て、、、」





「いや、、これくらいでいいんだ。

これは罰ゲームなんだから。」





「そうよ!これは罰ゲームなんだから!

吉田君!同情はいらないわよ!!!」




二人が振り向くと梓が立っていた。




かなり短いスカートをはいて

夏の空の下に立つ梓を見て

与える男はかなり動揺したが

努めて冷静を装った。





彼女が持つ

黒い日傘が印象的だ。





「吉田君!また仕事さぼってるでしょ!

店長怒ってたわよ!

早く戻りなさい!」




「わしは邪魔もん扱いかいな

しゃあない、、いくか!」








吉田君が去り、二人広場に残された

梓と与える男。







「、、、ここ座っていい?」




「え?ああどうぞ」




レジャーシートに座る梓

なぜか梓も正座になる。





テーマパークの広場で

レジャーシートを敷き

若い二人が話もせず

前を向いて正座をしている。





はっきりいって異様だった。





「こっちによって、日傘に入りなさい!

、、、、、そこ暑いでしょ」




「え、、あ、、」



もじもじする与える男。





恥ずかしがって寄ってこない

与える男に、しびれを切らし

梓は自分から寄って行く。





くっついている彼の太ももと彼女の太もも。





与える男は変なことを考えないように

するので精いっぱい。





「まだパレードまでだいぶ時間があるね、、



いろんな話しようよ!



それと、お昼にこれ食べない?」




梓が四角い包みを取り出す。





「私、お弁当作ってきたの。

初めて作ったから、おいしくないと思うけど、、、

まあ、これも罰ゲームと思って食べてね!」









あれ?




与える男は思った。




これって罰ゲームだよな。




なのに





さっきからすごく楽しいような気がする。




これは、、、、




これってデート?




なんかデートっぽい、、、、、、、、




梓に迷惑かけたお詫びをするつもりが

すっかりもてなされている自分に

なんだか申し訳なくなる与える男だった。

またまた再開しました!!

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