私、きれい?
電話を終えた梓が、売店の方に走っていく。
汗を拭きながら休憩をとる吉田君に駆け寄る梓。
急いで走って、呼吸が荒い。
「、、はあはあ、、よ、吉田君!!」
梓を見て少し微笑む吉田君。
「お!元気になったみたいやなあ
薬効いたやろ?」
「うん! ありがとう吉田君!!」
「電話したか?」
「うん!電話した!
あいつに私の一日付き人になれっていってやった!」
「ははは、、あいつにはいい罰やな!」
「所でさあ、、吉田君。
ちょっと聞いてもいい?」
真剣な顔になる梓。
「私ってきれい?男の子に好かれると思う?」
それを聴いてまた笑顔になる吉田君。
「ああ。とびきりのべっぴんさんや。
好きにならへん男はおらんわ。」
「よかった!それが聞きたかったの。」
「あんたみたいなべっぴんさんで
人にやさしく、純粋な心をもった人を
嫌いな男は世界中探してもおらへん。
大丈夫や。安心してええで」
「ほんと?」
「ああほんとや。なんたって俺は
あんたの事は何でも分かるからなあ
、、、理由はいわれへんけど」
「吉田君もとってもいい人!じゃあね!」
梓はまた走って、案内所へ戻って行った。
「俺がいい人か、、、」
吉田君は苦笑した。
「あの馬鹿正直のおっちょこちょいを見てると
なぜか応援したくなるんだよな、、、、
今までの俺なら、絶対こんなことは
しなかった。
もしかしたら、奴は俺にも何かを
与えてくれたのかもな、、、、、、」
新しい出会いは
確実にその人を変え成長させる。
新しい出会いをした4人は
それぞれに
以前より成長した自分に気が付いているはずだ。
良い出会い、そして
別れを経験して若者は成長していく。
7月から8月に暦が変わったら
また、新しい自分に
この4人は出会えるのだろう。
今年の夏は暑くなりそうだ。
第三話 完
三話までやっと書き終えました。
全然話が進みません!!
この分では20話ぐらいまで行きそうです!!
感想ください!!
評価とか、いらないですから、、、、
酷評されると泣きそうになるので、、、
次回はまた土曜日に出そうと思います。
毎日200名近くの訪問心より感謝してます。
geinguns