与える男の帰宅
やっと拷問のようなバイトを終え
彼は帰宅する。
体は疲れに疲れていて
水を飲んでも飲んでもまだ、のどの渇きが残っている状態だ。
しかし、彼の「ただいまー」の声には
張りがあった。
そして、晩酌をしながら夕食をとる親父を見つけると
「親父ー俺、今日から親父を尊敬するよ!
与える男っていいよねえ!」
といって、親父を抱擁した。
「なんだよ急に、、気持ち悪いなあ」
親父は面喰っていたが、息子の
尊敬するという言葉には、まんざらでもないようだった。
彼のバイトでの一部始終を聞いた親父は
満足そうにうなずいて
「そうか!財布を拾ってあげたのか!!
いことしたなあ。今日のお前は間違いなく
誰かに幸せをあげたぞ、、
そしてその報酬がこれか、、、」
親父は、梓が渡してくれたタオルを見つめた。
「それを案内所の女の子がくれたわけだな、、、
息子よ、お前の喜びに水を差すようだが
そのタオル
案内所の美人さんがプレゼントとしてくれたわけではなく
ご老人がお礼にくれたものなんだぞ。
美人さんはそれを代わりに手渡してくれただけだ。
そこら辺をお前は勘違いしてないか?」
彼はうなずき、笑って言った。
「彼女に僕という人間がいるって
知ってもらっただけで満足なんだ。
本当なら気にもかけてくれないだろうからね。」
親父は彼をじっと見つめた。
「、、とにかく頑張れ。恋にも仕事にもな。
たとえどんな結果になったとしてもだぞ。」
一方、吉田君も家に帰宅してくつろいだ時間を過ごしていた。
部屋で、鼻歌交じりでパソコンを触っている。
増設したハードがついたパソコンを眺めながら
吉田君は一人何事かつぶやいている。
「あずさ〜梓かあええ名前やねえ、、
そしてあの声、声もよかったなあ、でへへ」
頭の中には、あの女の子のことしかないようだ。
「かなり、知的な感じやったなあ
趣味は小説を読むことです。とか言いそう!
俺もあの子の前ではあほなギャグとかは言わんとこ」
そして吉田君はパソコンで
全国で100万人はやってそうなある行為をしようとしていた。
「あずさ〜梓かあ〜
そや!!梓って言葉で検索したろ!」
好きなこの名前で検索!である。
明日もアップするよ
、、、、、たぶんね
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