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与える男  作者: geinguns
与える男
118/120

へたくその有

部屋の中、椅子に座りドラムのスティックを持つ有。



枕をたたき、一生懸命に練習している。




仲間で一斉に音を鳴らした時の快感は有を虜にした。

そしてもっとすごい音を出したいという欲求に駆られた。



スタジオで練習した後有は

片時もスティック放すことなく練習をしている。




メトロノームを聞きながらリズムをキープする

単調で退屈な練習。




有はそれに耐え粘り強く練習をこなしていた。





ととたとととたん




有の枕をたたく音は途切れなく続いている。





ととたとととたん





その音は走り続ける電車のような音を出し

有を乗せて走っていく。




電車の行先は有の夢、目標なんだろう。








その夢はこんな感じだろうか、、、



たくさんの人がいる会場で素晴らしい音を出し

皆の喝さいを浴びる。




皆の笑顔に手を振ってこたえる有。

充実感が全身にみなぎる。







そんな風になれるのだろうか、、、

だって、今はまだへたくその有なのに。





でも





ととたとととたん






この音をあきらめずに出し続ける限り

有の夢の電車は終着駅に着くだろう。








そう、あきらめずに頑張れば。

前進することをやめなければ、必ず終着駅には到着できる。





そんなもんなんだ。






ととたとととたん





へたくその有はそれからもずっと

枕をたたき続けていた。




とはいっても、練習つまんねえよな


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