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与える男  作者: geinguns
与える男
115/120

歌います!

「おくれてごめん!、、、って

どうしたんや与える男、その顔のベトベトぶりは



あれ?有ちゃんの隣にいる下品な男は誰?

なんや俺がいない間にいろいろあったみたいやなあ?



げ!梓、、、、、何でここにいるんや??」



遅れてやってきた吉田君。

梓を見て少し焦った様子。




「吉田君。その髪型かっこいいわねえ、、

それにそのスーツ、、、



薫がデートにジャージで来るのよねえって嘆いてたけど

おのれはこの子とバンド練習するときは


スーツでばっちり決めるんかい!!!



薫に報告決定!」



梓に痛いところをつかれ

吉田君は滝のような汗をかいている。



「こ、このかっこは、、、たまたま今日はスーツの気分やっただけや、、、




そ、そや!こんな所で立ち話もなんやから

どっか入ろう!!



おお!こんなところにカラオケが!




はいろ!はいろ!」





目の焦点が定まらない吉田君は、

空気を変えようと、みんなをカラオケ屋に誘う。




部屋の中に入った5人。




またまた性懲りもなく有ちゃんの隣に座ろうとする吉田君。

しかし梓の刺すような視線に怯え仕方なく違う席に座る。




「おお、挨拶が遅れたなあ!有ちゃんの彼氏やろ?

俺は吉田や。大阪の虎と呼ばれている男や。



こっちは与える男。

くそまじめやけどドスケベやで。



んでもってこいつが梓。

すました顔してるけど、頭ん中はお花が咲いとるようなやつや。」





吉田君が梓にパンチをもらっているが

気にせず自己紹介は続く。



「私、有って言います。高校生です。



ロックが好きで今度皆さんといっしょにさせてもらうことになりました。

よろしく!



それでこいつがマサミ。

見た目怖いけど根はやさしいやつです。




こいつの特技は、、、そうだ!マー君ちょっと歌ってよ。

例のやつ」



「え?歌うの、、、分かったよ」

マサミ君はマイクを取り曲を入れる。




「じゃあ歌います」




イントロが始まりマサミ君は大きく息を吸い込み歌いだす。





与える男はその声量に驚いた。

マイクいらないんじゃないか?と思うぐらい

大きな太い声でマサミ君は歌う。




聞き惚れる一同。

梓も黙って聞いている。




マサミ君が歌い終わると自然にわきあがる拍手。

梓にいたってはアンコールまで要求する始末だ。




「この歌を耳元で歌われたら誰でもイチコロだわ、、、

有ちゃんもこの歌声に惚れたのね」



梓が恍惚となってつぶやく。




「はい、、、これでデッパじゃなかったらもっと良かったんですけど、、、」



「うるせえ!」




マサミ君が言うとみんな笑いだす。




笑いながら与える男は思う。

友達がまた2人増えた。



こんなにうれしいことはない。

これからどんなことが起こるんだろう。





そう思うと与える男はわくわくして仕方がなかった。







カラオケは個人的には嫌いです。

騒音公害と言われてますもんで。

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