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与える男  作者: geinguns
与える男
113/120

しつぼーしたぞ!

「うん、明日は、吉田とギターの練習しようかってことになって、、、」





与える男は梓に電話をしている。




なぜか手のひらには汗。




「え?ふ、2人でだよ?なんで?

2人に決まってるじゃないかあ、あはははははは!


あ!もうこんな時間か!もう切るね」




電話を切った与える男は、脇の下にも汗。




なんて鋭いんだ梓は、、、

明日は3人でとにかく楽器持って集まろうって約束したんだ。




そう、、、



有ちゃんと、、、




吉田君はなぜだかわからないが、急に髪の毛をセットしに行ったらしい。

あのスケベ野郎、、、




とにかく3人でバンドを組んだのだが

梓と薫に秘密で練習するのは、とにかく辛い。




やましいことは何もないのだが

何故だか与える男は、梓に言いそびれていた。

















次の日待ち合わせの公園のベンチにひとり座る与える男。

吉田君はまだ来ていない。



どの服を着るか迷って時間がかかっているらしい。

あいつは完全に何か勘違いしてると思う与える男。






「こんにちわあ!」





有が来た。




大きなスネアドラムを肩にかけ

にっこりと与える男に笑いかける有。




とにかくかわいい有の笑顔に目じりが下がる与える男。





与える男の隣に座る有。



「緊張しますう!



とうとうスタジオ入りですね!

私、前の日眠れませんでした!」




楽しそうに話す有の姿を見て

アホの吉田君が勘違いするのも無理はないと思う与える男。






すると与える男の肩をトントンと叩く人がいる。




「吉田、、、遅かったじゃないか」

そう言って与える男が振り向くと






いた。梓が。





ソフトクリームをぺろぺろとなめながら

なぜだかわからないが梓は、レインボーのオーラを放っていた。





「あ、、、梓?どうしたの、、、

まるで究極奥儀でも繰り出しそうな顔をして、、、」







与える男が言葉を言い終わるか終らないかのその時






ぐしゃ、、、






その音がした瞬間、与える男の頭の上には

ソフトクリームが立っていた。





頭の上からぼとぼと落ちるクリームをなめながら

与える男は固まっていた。




梓は叫ぶ!





「おまえに、、、おまえに!!!しつぼーしたぞ!




きー!!くやしー!




わーーーーん!!」






走り去っていく梓を見つめながら与える男は思う。



これは昔ソフトクリームをぶつけたお返しか?

これでおあいこだな、、、、って!




そんな悠長なこと考えてる暇はない!

追いかけなきゃ!





「ごめん!有ちゃん!すぐ戻るね!」





そう言い残すと与える男は走りだす。







「彼女かな、、、きれいな人、、、」

ぽつりと言う有。





1人公園に取り残された有は

与える男が走り去った後をずっと見つめていた。










タスポ作らなきゃ、、、

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