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与える男  作者: geinguns
与える男
112/120

焼ーティスト

雨は稲光を伴い、激しく降っている。



5月の憂鬱な雨を窓ぎわから眺める与える男。



隣にいる梓も雨を眺めて物憂げな表情。



しかし、梓が物憂げな表情を浮かべているときは

深く何かを考えているようで、実は何も考えていないことを

すでに知っている与える男だった。



雨が降って外に出かける気もせず

与える男の部屋でだらだらする2人。



与える男は考える。



メンバーが決まった。

しかし、ドラムは女の子だ、、、性別で言うと、、、




何もやましい気持ちはないのだが、、、嘘だが、、、

梓に誤解されたらどうしよう。




与える男は、ちょっと探りを入れてみることにした。



「ねえ梓?」



「なあに?」



梓はナルトを読みながらなぜか自分で渦巻きを書いたハチマキをつけている。




「あずさってさあ?やきもちは焼くの?」



梓はハチマキを取って立ち上がる。




「よくぞ聞いてくれました!



私は自他ともに認めるやきもち焼き!



もはや芸術ともいえるやきもちを焼く

焼ーティストなのよ!



あなたに近つくのはたとえ金魚のメスでも嫌だわ!」



「焼ーティストって、、、どう読むんだよ、、、



そうか、、、そんなにやきもち焼きだったのか、、、

知らなかった。」



「きー!嫉妬する自分を想像するだけで腹立ってきた!

なんでそんなこと言うのよ!!!」



まだ何もしていないうちから

嫉妬に狂った梓に首を絞められながら与える男は思った。




これは、かわいい女子高生とバンドをするなんてばれたら

確実に殺されるな、、、



でも、そんな理由でバンドをあきらめるのも嫌だ。



いったいどうすればいいんだ、、、




またもや途方に暮れる与える男は

雨の降りしきる外を眺めながら一つため息をついた。




今近くに雷が落ちました。

窓ガラスがびびびっと鳴りました。

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